犬預けます

momizipart22007-11-09

「どうして貴女はそうなの!」とヒステリックに怒鳴られる。
私は、ぎっと母を睨みつけながら「母さんだって勝手じゃない!」と言い返していた。
もうじき25にもなるっていうのに、こんな風に母親と言い争ってみっともないなんて考える余地もなかった。
ただ、ただ、なんて勝手なんだろうとしか私は母の事を考えられなくて、「私は、いやだ」とはっきり言えば、母も「母さんだって嫌だから」と頑是無い顔で告げてきた。
足元で、ぽかんとそんな私達を犬が見上げていた。

と、いう事で久々に犬の事で母と言い争いました。
えーと、明後日京都に出かけるという事で(向こうでお友達と遊ぶのが主目的になりつつありますが、本来の目的は親戚の結婚式へ招待されたのです。 清水寺の傍で挙げるんだぜー!)犬を当然動物病院に預けてかねばならないのですが、こーーれがねー、母がものごおおく嫌がるんです。
そりゃ、もう、「なんで、あんたも京都に行くの? ばかじゃないの?」ばりに、私がうっかり「留守番しようか?」などと今から言い出せば、色んな不都合が起こるにもかかわらず諸手を挙げて喜びそうなくらい、嫌がる。(そんな事絶対言わねぇけどな!)
犬はといえば、動物病院いったらたくさんおやつをもらうのか、一回り大きくなってくるわ、仲間がたくさんいるので、そこそこ楽しそうだったりするのがむかつくのですが、帰ってくるときは流石に寂しかったのか、盛大になついてきて(うちの子は、ベリベリCOOLなので、滅多になついてくれません。 食べ物をねだる時だけです)それは、それで確かに不憫だなとは思わされたり。

んで、私は明日帰宅後に、散歩がてら動物病院まで犬を預けに行け!と言われており、「や、普通に車出してよ」と訴えた上での押し問答となっていたわけです。
旅行前の最大トラブルがこれっていうのが凄く悲しいのですが(そして私は押し切られて、散歩がてら犬預けコースに踏み切ったわけですが)犬は罪の無い顔で、明日の自分の運命も知らずに、私がボロボロ食卓からこぼす夕食を狙っていて(今日は鮭のチャンチャン焼きとキャベツ炒め!)、「馬鹿なやつめ!」と思いつつも、そういうのも健気可愛かったり(親ばか)
とにかく、重い体を抱き上げて「お前、明日からちょっと不自由生活だけど、ちゃんと迎えにいくから待ってろよー?」と吹き込んであげたのですが分かっているのかいないのか(てか、いないよ)
耳を擽ったそうに掻いた後、早く放せと暴れられて、逃げられる憎たらしい後ろ姿を眺めつつ、「へっ、覚えてろ!」と小悪党な台詞を吐かせてもらいました。
てか、ほんとに、明日、明後日は覚悟するんだな!