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車椅子の方が、トライアスロンに挑戦!ってな事で、やはし、むず痒い。


いけないとか、挑戦する方を揶揄するつもりは全くないのですが、こういった方々を、こういう風に取り上げ、BGMに「それが大事」なんかを流しちゃって、わぁ、わぁ、わぁ、こんな風にあからさまに、逆差別せんでもよいのになぁと思う。

障害者の方は、そりゃ、不自由な部分を有している。

目が見えなかったり、足が動かなかったり、耳が聞こえなかったり…そういう障害って言うのは、どうしたって日常生活にも支障をきたすし、健常者と同じようにはいかない所も多々あるだろう。


だが、特別ではない。


誰しもが、そういう障害を負う可能性は等しくあり、誰しもが、その絶望を知る可能性を持っている。


特別扱いすんなよな、自分は絶対縁がないみたいにさ。


武道館で、「それが大事」なんか歌っちゃって、応援してるよーとかやっちゃって、スポーツなりなんなりに挑戦してる姿をクローズアップして、感動とか、言っちゃって、気持ち悪いなぁ。

ああいう風に、「ほら、障害を持ってる人が懸命に頑張ってますよー。 健気ですよー。 感動ですねー。 私達には真似できませんねー。 応援しましょうねー。 頑張る姿に元気を貰いましょうねー」って、されると、ぎゃあってなる。

なんて、逆差別。

だったら、障害者プロレス流せよ。

障害者が、本気で頑張ってる姿見せて、見てる人間感動させたいってコンセプトを打ち出すのなら、エンターティンメントとしてしっかりやれよ。
障害者プロレスみてぇに、健常者と障害者が同じ土俵で戦う姿見せろよ。
興行に乗せろよ。
あれこそ、バリアフリーだろ。
あれこそ、健常者と障害者の差異のない世界だろ。
テレビ放送しろよ。
血みどろになって闘ってる姿見たら、私は、ちゃんと感動するよ。

ここまで、来たんだなぁって感動するよ。

ぬるい同情と、憐れみが透けて見えるこういう番組の作りを私は本気で嫌悪する。
こういう風に障害者を扱う番組がある限り、障害者を特別扱いする逆差別の風潮は収まらないし、障害者の人々への精神のバリアフリーもいつまで経っても進まないだろう。

ああ、もう、やだなぁ。


なんで、障害者をこんな風に、この番組は哀れんだりするのだろう。
恥ずかしくて気持ち悪い。
私は、こういう差別を平気で行う精神を疑うよ。