頬が腫れていて、天声慎吾を見て、スィーニートッドも観た
- 受付にいる女のヒトは「お酒を飲んでもいいですか?」と聞いたなら、目尻を下げながらも、ちょっと口をつぐんだ顔をして、悪い子を諌めるような口調で「ちょっとだけですよ?」と言って、それから「ふふふ」と笑った
私は、この女のヒトはモテる人なんだろうと思った
私より大分年上の女のヒトなんだけど、モテるヒトだろうと思った
私の歯茎の抜糸は来週になるらしい
まだ腫れは引かない
炎症を起こしていたから、きっと長引いているのだろう
朝起きると、いつも頬が痛い
- ラジカル・ガジベリビンバ・システムの宮沢さんが初めてお書きになったという、サーチエンジン・システムクラッシュを少しずつ読んでいる
少しずつなのは、少しずつしか読めない文章だからだ。
難しい云々じゃなくて、私にとってはそういう文章だ
貪るように読めるものと読めないものがあるのだ
嘘だ
何にしろ、文系のロマンチシズムとは対極を行く理系のロマンチシズムに満ちた本だと思う
ロマンチックの基準が違うのだろう
主人公が、赤い線を折っていく描写があるのだが、そこが、なんとのう、キシキシとこめかみにくる
あと、流される主人公の有り様もだ
キャラクターとして、私の中に認識されない
そもそも、愛すべきキャラクターを物語りに見出し、自分の思い入れを注ぎたいヒトにとっては不向きな話であろう
ただ、面白いよとは言う
面白いよ、多分
こういう感情って、別の本で味わったことがあると思ったら、村上春樹の本で舐めた味だと思い至った
「僕」の匂いがする
何者でもない、「僕」の匂いだ
似通ったところはないように思うが、サーチエンジン・システムクラッシュの味わいと、ねじまき鳥クロニクルの味わいは似ているのだ
曖昧だけどね
池袋が舞台で、私は幸い、池袋は何度か駅周辺を歩き回っているので舞台が頭に思い浮かんで、それが楽しい
あと、悔しいのは、この本をうっかり、ヴィレッジヴァンガードで購入してしまった事であろう
おお、何故、私はあの店を目の敵にするのか!
それは、下北を目の敵にするからさっ!
でも、銀色の王冠の指輪を、ヴィレッジヴァンガードで購入
大層安っぽくて可愛いので愛用しています
- 天声慎吾を見たよ
未公開映像も見たし、ローズデイの番線も見れました
天声慎吾の、鎖につながれてツヨシを呼ぶ慎吾を見るといつだって動揺する
うぐっと、頬の辺りが引き攣る
ねぇ、どこかで見たことないっけ?という気になる
こんな慎吾、私達、結構見てこなかったっけ?って思ってしまう
妄想か、夢か、やっぱり見た覚えがあるんだけどなぁ
鎖につながれてツヨシに助けを求める慎吾の姿を、私は、前にも見たような気がするし、それは、もっと年若い頃だったのか、最近になってのことか思い出せないのだけど、なんだか、ずっと見てきた光景を「現実」に目の当たりにさせられたような気にすらなって、私は動揺するのだろう
始まりから終わりまで、とても良いしんつよでした。
鍋の前の二人とかも、ああ、そうか、ツヨシはやっぱり年上なんだなぁと思って眺めながらも、一緒の鍋を突いている平和で、可愛らしい姿に、指がピクピク落ち着かなくなる
ツヨシの耳を引っ張ったり、お豆腐を食べにいったり、無理矢理食べさせたり、キュウキュウとどっちも困ってて、困ってるのに、楽しそうで、幸せそうで、切なくって堪んなかった
辛いやつも、よく食べました!!
私は途中で、ドキドキしちゃって「お尻次の日凄く痛いよ!!」とか「辛いものは、頭皮への影響は、かなり悪いよ??」とか、もう、そういうね、アイドルへのね、心配とはね、思えない心配をして、胃が荒れやしないだろうか?とか、殆どおかーさんの状態で、でも、「ぷっすま」じゃないけど、カメラの前で無茶をする事に躊躇いのない感じが格好良くて良い
未公開での車の会話も、可愛かった
もう、可愛い以外の何物でもなかった
あんまり可愛いと、二人とも、お菓子になっちゃうよ!!と、忠告しそうになって、私の狂い具合にとりあえず、そろそろストップを掛けたいのだが、原稿に取り組んでいる間は幾らでも狂ってていいよ条例を私は私自身に発しているので、今日のところは許してやる(基本私は私に甘い)
ローズディのも、噂のねるとんを拝見して、ああ、噂どおり!と目頭が熱くなる
予想通りであるという事、予定調和であるという事がこれほど嬉しい図もあるまい
つまり、ツヨシの手は、あらかじめそう約束されていたかのように、決まった道筋を辿るかのように木村さんの手を握りに行っていたという事だ
軌跡が、美しかったのである
あの手の軌跡が
迷いがなかった
何も
やっぱりと言っていた
決まっていたんだろう
ああやって、並んで手を差し出されたら、木村さんの手を握るって、ツヨシはずっと決まっていたんだろう
ツヨシの手は綺麗だ
あと、天声でみた足も綺麗だった
陰惨さが潜んでしまいそうな程に、綺麗だった
真っ白な足をしていた
あんまり綺麗だと、星座にされちゃうよ!!(みずがめ座のように!)
………うーん、ここまで書いて、大絶賛、自分が今混沌にいるのは分かるのですが、原稿が出来上がらないと抜け出せそうにないので、まぁ、いいやと、このまま更新する事にしよう!!
もう、小説の文体と、ブログのとの区分けすら出来やしない!!
そいで、こんな時なのに、今日は妹とスゥイーニー・トッドをレイトショーで観て来たよ!!
以下ネタバレ
あのね、あのね、知らなかったの!!!
アランリックマン出てるの!!
う、うううう、う、嬉しいっ!!(全身をわななかせながら)
しかも、ド変態の役!!!
アランが!!! 変態をっ!!!!!(ぶるぶるぶるぶる)
いやあああ、良かったなーー
床屋でのガップリ、ジョニーVSアランなんて、堪らんかったね
私は、ひいひいと、喉の奥が震えたよ
唄うんだよ? アランが!!!
デュエットさ!!! ジョニーと!!!
巧いとは言いがたいけども、あの美声がさー、「案外神谷明声」のジョニーの歌声とさー、合わさってさー、そいで、ジョニーに髭そられてんの!!
喉を仰け反らせて露にして、身を横たえながら!!!
もう、なんだろ、あのシーンの形容詞は「ハ レ ン チ ッ!!!!」しかないっ!!!!!
密着度も高いし、ジョニー@スウィーニーは、アラン@判事の事で頭が一杯だし、復讐者と、復讐の対象と言う関係性がめっちゃくちゃ嬉しかったというか、アランが性欲大魔神の、ド変態のロリータ趣味で、覗き穴から、光景人の娘を覗いてる横顔が、しこたまセクシーだったし、まぁ、アランヲタには見所満載でした☆
ただ、難を言えば、舞台で見た、最高変態シーンがないのが不満!!
上半身裸で、判事は、自分の罪深さを恐れ、自分で自分を鞭打ち、それで明らかに快感を得ているシーンがあるのですが、そーれーはーなかった!!!
残念!!!
正直、アランが判事と知った瞬間、光の速さで「あのシーンがアラン・リックマンで見れるのか!!!」って物凄くキョドって、尻が落ち着かなくなって、楽しみすぎて歯の音が合わなくなりかけたんだけど、まぁ、そこは大胆にカットされてて、心底残念
見たかった!!!!
マゾアランッ!!!(もう、この時点で自分の見ている視点がおかしすぎている事はばっちり自覚)
ただ、ティム・バートン監督で、ジョニー・デップとがっちり敵対する役で、唄ったりもしてくれて、しかも変態っていうね、もう、辛抱堪らん位の好条件にとりあえず、神様ありがとう!!!とお礼を言いまくりました!!
あと、チャリチョコや、ハリポタと出演者被りまくりな本作なのですが、ハリポタではベラドンナ役だった、ヘレナ・ボナム・カーターが素晴らしかった!!!
ベティちゃんによく似たコケティッシュな顔立ちなのですが、倫理観念のない恋に狂った魔女っぷりが最高で、「いい事思いついた! 死体の肉をパイにしちゃいましょ♪」なんてウキウキ唄う、悪辣な愛らしさは、かなりの私好み
歌も上手だし、キャラクターが凄く合っていて、見ていて、まるでアニメのようなフォルムに、ジョニーと並べても違和感のない現実感のなさとか、凄くその世界にトリップできる要因となってくれました
子供ちゃんなトビー役のエド・サンダースも、良かったなー
特にラストが良かった
凄くティムらしい演出が施されていて、分かりやすいメイクの変化と、彼の作った表情が、一致していて、スッとラストの幕切れを切り裂くように作り出していた
他のキャスト陣も、大変世界観に合っていて、肝心のジョニーは、ティム・バートンとの相性の良さなんて語るまでもなくばっちりなので、海賊さんからファンになって、こちらも御覧に来られた方々には気の毒なほど、陰鬱で、陰惨で、愚かに残虐で、切ないほどに滑稽だった
キャラクターは違うがシザー・ハンズの愚鈍さに通ずるものすらある、スィニーの人間的なのに、全く共感できない有り様は、人の喉を掻っ捌きながら娘を想う歌を歌い、「あ、流れ星♪」等とロマンチックに空を見上げる、ズれた感性ゆえに、ブラックユーモアに溢れていて、さ す が!の一言に尽きる圧巻具合でした
あ、歌も巧かったぜ?
世界観も、モノクロの世界で、ミセス・ラベットがトッドとの将来の生活を夢見て描く妄想と、血の色のみが鮮やかに色づけされていて、あとは鉛めいた、重たい印象だし、不吉な黒い煙や、生理的嫌悪を催させる不気味な道具立ても、美しかった
ただ、悪夢めいた、鮮やかな妄想世界の色彩は、まさにティム・バートン!というべき有り様で、ぐああ、可愛い!!と嬉しくなったのも事実だったり
所謂アメリカのミュージカル映画程、歌は巧くないし、そもそも、私の個人的主観だが、スウィーニー・トッドの音楽って、然程ソソるものもなくて、ミュージカル映画として完璧なまでに無駄のないつくりをなされていたのだけど、まぁ、ミュージカル映画として「聴きにいく」というのなら、かなり物足りないとは想います。
出演者の中で歌手の人って一人だけだしねー
話も、ぐっと引き込まれる程に、物凄く魅力的かと言えば、然程ですしねー
でも、アラン・リックマンとジョニデの共演
監督ティムバートンの世界観が好き
ゴシック・ホラーに免疫がある人にはお奨めかも
演出とか、世界観の構築は完璧でしたし、色彩も美しかったし、役者陣もキャラクターに、凄くハマっていた
個人的に、宮門亜門さん演出の「スウィーニー〜」がトラウマ級に駄目だったので(劇場の音響が最悪で、オケの迫力一切伝わってこず、私は録音だと信じきっていた音が、カーテンコールにて生オケだったとしてたまげたりとか、後ろに座ってる客のマナーが最悪だったとか色々理由があるのですが…)ああ、こういう話だったのね!!と今回しっくり了解
や、舞台版だと、歌が台詞になるのに、一切何言ってるか聞こえなくて、話の展開が分かんなかったもんだから、愛知厚生年金会館で、ミュージカルを観るのは、もう、二度としないでおこう!!と、改めて自分に言い聞かせつつ、そんな事してる場合じゃないのに、映画も観て、長い日記も書いちまった!!な、日記を終わります
あぐうううう!!
日記書いてる場合じゃないのにっ!!!!