おでと尾瀬

えーと、お久しぶりれす…!
momiziれす!!!
ブログを書く際に使う感覚というものが失せ果てている予感に怯えてはいるのですが、ひっさびさなので、自分の文体を忘れてしまっていたり
まぁ、どーせ、変遷激しいので、見失ってるのが常だしねー!とか開き直りつつ、とりあえず、今、一番文章化しやすい体験談という事で、なんか、日記っぽいものを書いておきたいと思いますって、うあん! ブログっぽい! ちゃんとブログっぽい!!

というのもれふね、アテクシ、先日ちっとばかし、尾瀬の方にハイキングってきまして、うっかり二日がかりで縦断とかやってみたわけなんですけどー、おで、尾瀬、舐めてた(わなわな)


しんどかった
しんどかった
超 しんどかったーーー!!


よって、旅の際恒例にしたいと自分に言い聞かせていた写日記も更新する余裕なす!
おで、ハイキング開始25分にて、足、超なんでもないとこで、壮絶にぐねって、それから二日間の工程、かなりテンソン下がったっつうの!
歩く度激痛ってたっつうの!!

とはいえ! 草紅葉が鬼のように綺麗で、視界に入る風景が全部絵葉書になりそうな位美しくって、黄金色の湿原や、紅葉した木々、鏡のような沼、赤い小さな蓮の葉を浮かべた池に、初降雪が観測された雄大なお山、ミルク色の靄、夕焼けに沈む大自然、雲の隙間から光差し照らされる風景に、空にかかる虹等々、尾瀬に行きなれてる人たちでも「今回は、本当に好条件が整ってて、何もかも綺麗」と仰るくらい、見た事もない位の素晴らしい風景が拝みまくれました。

んが! 同時に、尾瀬に行きなれてる人々でも「こんな悪路は初めて!」というくらい、台風後+にわか雨等により道がぬかるみまくっており、滑るのが常というか、滑らぬ道は尾瀬ではない!って位の、滑りっぷり!
私は泥池への転倒も披露して、途中「RPGにおける、レベルUP用の広大な迷宮等に設置してある脱出ワープ装置が今目の前にあったら、あたい、二秒で利用を決意する!」という困窮具合に陥ってみたり、普段、PCの前に座り込み弛緩した表情を晒してばかりいる人間の体がどのように衰えているのかをむざむざと実感。
「もう…このまま、此処に住もう…」という限界を極めた覚悟を決めたもの、決めたもの!
三条の滝なぞという、途中「これは、落下しろって事?」というような落差のある、道なき道っつうか、もう、「ひっどい!」としか言いようのない場所を通らねば辿り着けぬポイントへ向かう時なぞ、「殺される…尾瀬に殺される…尾瀬と、このガイドに殺される…」と確信。
先導してくれる地元ガイドっつう、いかにも小柄な山男(宮沢賢治の、「ナメトコ山の熊」の主人公のマタギみたいな人やった!)って人が、まぁ、人間じゃねぇっつう位早くて、ズボンの裾、どんだけ泥の中歩いても、すっこしも汚さなくって(私は歴史的なくらい、泥にまみれました)プロの神業見た!と慄かされたり
当然、ついてくのも大変で、特に登りのペースが、速いのなんのって!!!

死ぬわーー!!  こちっとら、普段は、油分をぬるぬると摂取し、ぶくぶくと脂肪を蓄え、ぐだぐだと座椅子に座ったっきりの、生粋の不健康戦士なんやぞーー!!!
太陽の光の下で歩くっつうだけでも、体が対応しきれてねぇのに、更に、ハイスピードで軽登山とか、死ぬ!! まじ、死ぬ!!!

今回、ツアー参加させて貰って、参加者7人に、ガイドが三人つくという、かなり贅沢な環境の中、私なんぞは、途中の難所は一人のガイド独占状態で歩き方から、山グッズの使い方までレクチャアして貰ったのですが、ほんっとに、その人いなかったら、私途中で命儚くしてたね!
尾瀬で終わってた
おで、尾瀬で人生の終焉迎えてた

今も、全身の筋肉痛と、ぐねった場所への鈍痛に悩まされているので、ああ、引きこもりは、体がひきこもりの仕様になっているので、安易にハイキングなぞに出かけない方が良いのじゃな…と悟ったのでした

でも、まぁ、無事帰ってこれたので言えるのですが、行って良かったなぁ…とも思ってはいます。
とにかく、他では見れないような綺麗が一杯だし、初体験をいっぱい出来ましたしねー!
尾瀬の中には、いわゆる山小屋ってる宿泊施設も点在してて、そこで中一日宿泊したのですが、山小屋だけあって、お風呂とか、ほんと汗を流す程度の施設だし(とはいえ山歩きが趣味の人からすれば「汗を流せる施設なんか、普通山小屋にはない!」んだそうです)お料理も、冷たいままだし(お残し厳禁!なので、小食の人は大変らと思う。 あちしは、余裕だったけどね!)、基本雑魚寝、知らない人と一緒の部屋に詰め込まれ寝、勿論暖房なしで部屋寒し!!等々、色々ままならないんですけど、でも、自然の中のロッジで、だるまストーブに当たりながら外眺めつつ啜ったハーブティーは震える程美味しかったし、朝靄の中の尾瀬は一分一秒で情景を変えていって目が離せなかったし、色んな人ともお喋り出来たしねーん!
お風呂で山男だというおじいちゃんに連れて来て貰った小さな女の子ちゃんとお話したり、ロッジの名物主人である髭熊さんという方と写真とって貰ったり、玄関先にて今から出発という若い可愛い女性の方と朝焼けを見ながらお喋りさせて貰ったり、山から降りてきたばかりの方に、吹雪の様子や、凍った樹木のお話を聞かせて貰ったり、やーやーやー、電気もガスもないトコで娯楽って人の話を聞く!って事だけだったんですけど、それはそれで貴重な体験をさせて貰ったなぁとも思えてます。

しょんなわけで、妹が気が狂ったかのようにバシバシデジカメで写真撮ってくれたので、バヒっと掲載




・バスで、12時間揺られて最初の民宿に向かったんだけど、途中の道中で見かけた虹。
尾瀬の湿原でも何度か虹が見られて、大自然+虹は、うっかり、私のような煩悩女でも、浄化されそうなくらい絵になってました



・どうだー!!といわんばかりの、山と木々。


・沢とかも綺麗やったー。 結構川とか、池とか尾瀬内点在しとるんやけど、お水が何処も澄んでました。
山小屋で飲んだハーブティーも山の天然水で淹れていて、本気でんまかったんよー!


・湿原内では、高い木は育たないので、こういう小さな木が、時々ひょこって草紅葉から顔を出しているのですが、俯瞰で見るとね、まるで、高い木の頭だけが金色の雲から覗いてるみたいに見えて、まるで自分が空の上にいるみたいな、金色の空の上を歩いてるみたいな不思議な錯覚を味わえました。
ラピュタの世界だったおー!


・雲が山にのしかかってるみたい
紅葉の色は、赤が少なくて、森とかは金色ばかりでした


・もいっちょ、湿原と山と雲


・これは入り口の方だなー
この頃は、まだ、湿原を見て「キレー」等とほおけた顔で言っておる余裕がありまひた…


・紅葉と湿原。 てか、これ、上手に撮れてまふね!
流石妹!(彼女の構図センスとか、姉妹なのに、どうして私のDNAには一切流れ込んでないんだろう?)


・橋からの一枚。
この橋もすんげぇ揺れて、危うい感じで、普段なら「こわーい!」とか、言えちゃうんれすけど、基本湿原では柵とかないのが当然なので、掴まるものがある場所は安全地帯として認識される程に、人間の平衝感覚も麻痺しまふ


・地獄の工程後に目の前に現れた三条の滝
台風後なので水量が凄くて迫力が有りました
尾瀬とか、ハイキングコース、登山コース等、何処でもそうなのかもしれませんが、基本、ハイキングゾーンに突入した瞬間から、道行く人々全てが妙な連帯感を抱くようになってて、三条の滝も、ひっきりなしに、見て帰ってきた人々から「今日は凄いよー!」「道、大変だけど、見に行った方がいいよー!」とすれ違い様に薦められました
ハイキングは、人をフレンドリーにさせるのか??


・こちらは平嘗の滝
高低差の余りない平らな滝で、こっちはこっちで面白かったれす


・一日目の宿泊施設の傍の湿原
ここもキレーだったのですが、正直、ここらへんから湿原の連続に、どの湿原が、どういう湿原なのかの区別を完全に見失い始めました


・白樺ゾーン
高い木が生えてる場所には、川とか水があるんだよーとは地元ガイドの人から教えてもらったり


・これは、素直に見惚れました
厚い雲の隙間から日の光が差し込んで、圧倒的なくらい綺麗だった


・雲の隙間から見える、燧ヶ岳。
北海道と、東北一高い山だそうで、ハイキングコースの我々とは別に、同じバスに乗り合わせた十数名の面々が、この山を登っておりまして、ただ、ただ、素直に人間じゃねーなと思ったのですが、ハイキングメンバーも、普通に、この山を踏破していて、やっぱり、人間じゃねぇなと思いますた
ちなみに、この時山の皆様は吹雪と、氷の世界の真っ只中で、非常に大変やったそうです
吹雪きて!! 10月なのに!!!



・こちらも、光差す湿原
人智を超えてる感じが、畏敬の念を抱くしかなくて、素直に打たれました


・どんどん、こう、明るくなってきて、ポカーンって眺めてしまった


・これは、二日目ー!
快晴! ススキも風に揺れてて、秋ー!って感じ


・一日目が曇り気味だったので、青い空が事の外嬉しかったです


・雲の流れるスピードも速くて、刻一刻と景色が変わってて、でも、目を景色に向けると、転倒が待ち受けている、そんな罠ばかりの尾瀬
チレー過ぎた…けど、足元も、おぼつかなすぎた……


・湿原の真ん中にある、宿泊施設の集合所です
ここは、ここで、凄い雰囲気が良かったー!
小さな集落になってて、たくさんの登山客や、ハイキングのお客さんで賑わってました



・そんな宿泊施設で一夜明かした後の、早朝の尾瀬
靄がふわーって周囲を覆ってて、これはこれで、大変幻想的


・鏡のような沼の鴨
人が近付いてきてもへーきな様子で、呑気に泳いでいました


・これは、陽光による温度変化によって靄が生まれている場所を撮影
ふわわわ〜って、靄がどんどん浮き上がってくの
不思議な光景でしたー


・鏡みたいな沼と、お山
風がないと、くっきりと逆さに山を映してくれて、その光景を写真が趣味と思わしき人々が一生懸命激写してました



尾瀬と言えば!ってことで、こういう木道をひたすら歩きました報告
とはいえ、木も老朽化進んでるとこは、シーソーみたいに揺れたり、霜が降りてて滑りまくったりと、大変大変!
木道ない場所もたくさんあったしねーん!
踏み外すと、結構高低差あるとこも多いので、山小屋とかで、結構腕を骨折して吊ってる人を見かけました
足だとヘリとか、担架の救助が歩けど、腕の場合は歩けるので、応急処置(ダンボール等の添え木で固定して、吊る)後は自力で歩き続けなければ行けないと言う恐怖!
山小屋にもいたし、まぁ、木道から転げ落ちる場所によっては、骨、バンバン折るよなーと納得
今更ながら、足挫く程度で済んでよかったです…


・民宿での朝ごはーーん! 美味しかった! 美味しかった! 美味しかった!
山の幸って事で、きのこがたくさん出たよ! キノコご飯も美味しかったよー!
ここの民宿に、お昼のお弁当を作ってもらって、三条の滝の傍の休憩所で頂いたのですが、べっくりする位美味しかったー!
おにぎりと、色んなオカズが二段重ねになってんの! 宿の女主人さんも気持ちの良い方で、大変満足でした


・こっちは夜ご飯! 川魚と、きのこ鍋がんまかった…
あと余談ですが、帰りのバスの中で、うっかり、マリと子犬の物語を流されてしまって大変でした
コタローの事を思い出して仕方なかったよ…
もしかしたら、全工程の中で一番辛い時間やったやもしれん…
他のお客さんもぐずぐず泣いてたんでふけど、見終わった後、ガイドさんが(山岳専門の方です)感想として「子供達が軽装で山に入ってましたが、あんな格好で雨の中登山すれば、低体温性になって、すぐに動けなくなってしまいます。 皆様は、この教訓を生かし、是非装備はきちんと整えて、山に入るようにして下さい」と仰ってて、「ああ、やっぱ、何かに傾倒してる人って若干狂ってんだな…」と優しい気持ちになれました。



そんな訳で、久々の更新!
旅レポでしたーーー