蛮幽鬼 感想

久々にちゃんと感想書くお!

・ネタバレ酷いです
・劇団ファン仕様なので、劇団員感想が重点的です
・眼鏡さんファンなので、眼鏡さん感想が(以下略)
・個人の偏見と、嗜好に偏って書いてます。 誹謗・中傷は聞く耳を持って生まれてきませんでしたので、言ってくれなくて良いです。

以上がいやなら、レッツ・リターン!








まず、全体的な感想!

映像多!!!(驚愕)

ええええ…OP映像て……orz

話を進めるための映像を、辛うじて許容しないでもないという上から目線心境に達しようとしないでもない(小春日和の昼下がりとかなら)そんなワテクシですが、OP映像には正直、骨盤が開きそうになりました
新感線=OP命幻想って、ハイハイ劇団ヲタ、劇団ヲタ(w)な代物になっちゃったのかなぁ…

しかも、かっこよくないし
全然かっこよくないし


新感線公演で、中島歌舞伎観るっつうので、正直ある一定以上の満足感を得られる体質に躾けられてはいるのですが、ちょっと残念過ぎました
五右衛門ロック以来、格好良いOP観れてないよ! 
寂しいよ!
切ないよ!
OPで、テンソンMAXに達して、アドレナリンがぶわーーー!!っていうのを、味わいたいよ!!!


話は、大変好きでした!
THEエンタメ! THE中島歌舞伎!!
よく練られていて、一幕終わり方の話の到達地点とか、見事だったと思います
新感線じゃなくても観れるものを、新感線で観る事に疑問を抱いている人間なので、これが見たかったんだー!という、カタルシスが物凄かったり
これが、新感線です!と言える内容だったように思います


話の糸の張り方が「分かり易く」「緻密」であった事に対して、心から、中島先生に感嘆の念を送ってみたり
今回は、かなり、色んな処理に気を遣ってある話になっていて、見終わった後の疑問点が殆どないのも、凄くうれしいなぁ!
エンタメだー!ってなった
こーれが、新感線のエンタメだ!!って

今回、役者個人への感想でも言及しますが徹底的に「観客が見たいものを見せる」というサービス精神が物凄く行き渡っている芝居だったなーと思ってます

こういう新感線が観たい!
こういう役の、役者が見たい!
こういう話であって欲しい!というとこに、ビター!と沿ってる感じ

何なのかしら?
中島先生ったら、サービスタイム大開放中なのかしら?
久々だから、こんなに優しくしてくれてるのかしら?

や、嬉しいので、ありがとうございます!って感じなのですけど!

ただ、音楽はなー!
印象に残ってるものがない!!
ちょこちょこ、好きだなーって感じてたんですけど、これといって、私は「この曲が!」と言えないのが寂しいです
私は、音楽を一切解さない人間なのですが、同時に、音楽に対して神経質な位の偏執的思い入れがあるようで、新感線だとドッカン!って来る時、多々あるので、今回はどうかしら?と期待してたのですが、その点は残念でした。

装置は、毎回ながらお見事で、特に昇降装置使って穴を掘るという表現を行ったり、回り舞台での場面転換等々、今回も、スタッフワークは世界一だな!と確信
新感線は、毎度の事ながら、私が大好きすぎる点に暗転がない!という点がございまして、決して簡素な舞台だったり、場場面転換がなかったりする訳じゃないのに、客に一切の気持ちの隙間を与えずに場面を移行するのが完璧に出来ていて、お蔭様で、暗転のある舞台に対して「チッ!」と苛立ってしまうという、駄目な性癖まで加えられてしまったのですが、今回も敬意を抱かずにはいられませんでした
まぁ、勿論、潤沢な資金の上で成り立ってるとは理解してますけど、創意工夫と技術は神技級だよね!とも、確信しております

だから、余計に、映像に頼って、楽してるなーと思える場面が多くなってるのが悔しいのかなー

今回なんかは、劇団員にもそれぞれ見せ場があって、ゲストの使い方も上手で、新感線らしいお芝居を見せて貰えて、概ね満足なのですが、映像という異物感を私が受け入れられる日は、そうそう来ないような気もさせられました
NYLONさんみたいに、OP映像が格好よくて、持ち味!とかなら、話は全然違うんですけどねー

とりあえず、最後まで、エンタメ貫いてて、サービス精神に満ちていて、笑いあり、涙アリ、踊り、歌もありありの、新感線な3時間半堪能させて頂きました
やーっぱ、中島歌舞伎はいーなーvって事で、各役者感想を軽めに


・上川さん

客の見たい上川さんだなぁと思いました!
新感線だと、SHIROHで二度目、天保も含むなら、都合三度目のご出演ですが、このラインが一番上川さんらしい上川さんのように勝手に感じていたり
すっごい、主演が似合う人なんですよね
芯がしっかりしてて、ブレがないから、真ん中にいる姿がとても似合う
キャラメルの上川さんじゃないけど(てか、もう、退団なさいましたしね)(メソリ)新感線とか、大きめ舞台に客演の際に、一番求められる上川さんっぽさと言いますか
生真面目で、苦悩もしていて、強い志があって、天然お茶目の、高速つっこみ(おけねーさんとも話しましたが、上川さんの高速突込みを聞くと、やっぱ嬉しくなってしまふ…)
復讐譚の主人公としては爽やかで、明朗で、素直すぎる気もするのですが、キャラクター造詣が「上川さんの、モンテクリスト伯」として徹底されていたような気がします
まぁ、主人公だしねー…!
上川さんが、スィニートッドみたいになってたら、うん、それは、新感線じゃなくなるからねー…

とはいえ、その新感線的「いてまえ」精神で、忘れがちになりますが、かーなーりー、可哀想な人というか、ベリーベリー悲劇キャラというか、友人に裏切られるは、10年間閉じ込められて地獄を見るは、容貌は変わりまくるは、故郷に帰っても、愛する国は荒れてるは、恋人は別の男と結婚してるは、殺されかけるは、最後の最後まで色々報われないわ…おでだったら、38回はグレてんな…と確信(てか、最初の時点で死ぬ!)
もう、逆に、人殺しまくって、人肉パイ作っちゃうよ?とか、連続通り魔になっちゃうよ?とか、そういう類の狂い方をしない事のが異常!という状況ではあるのですが上川さんだと、それでも、高潔な人間であるのは、さもありなん…と、見る人間を納得させるような、無闇矢鱈にメンタル丈夫!!なイメージがあって、アテ書きというのは、こうしてなされるものなのだなぁとも思いました。

余談ですが、共に見た母上は、「ドラマで見てるのと全然違う! 超かっこいい!」と目がハートになっちまいまして、流石、畑を耕し隊!(作品違)を持つ男と、慄き。
お蔭様で、「新感線、上川さんと、内野さん出るときは、私の分のチケットもヨロ!」と言われてしもうた…orz

確かに格好よかったですけどね!
白髪も、案外お似合いでしたし、殺陣は相変わらず突っ込みに負けない高速っぷりで、体力もおありになるし、芝居の良い意味での上川さんの泥臭さも凄く見てて良い結果に繋がっていて、ああ、みんなが見たい上川さんだーと、最後まで思えました



・堺さん

うん! こちらも、皆が見たい堺さん!
ファンで、特定の役者とかの追っかけやってっと勘違いしがちなものなのですが、よっぽどのファン以外、「意外な役!」というのは大成功しないと別段見たいとは思わないものなので(芸人さんが、どこいってもとりあえず、持ちネタ強請られるのと同じ理屈です)、そういう意味でも大正解だと思います
そして、新感線悪役の美学を貫いてる敵だなーとも嬉しかったり

悪は悪

下手に善人っぽさなんか持ってしまうと、エンタメとしては、つっまんないんですよねー
ええもんか、悪いもんか
古田先輩が仰ってた通り、途中で寝返る敵とか、すっごいみっともないので、こういう敵役を堺さんで見れたのは幸せでした
新感線の敵役って、憎めないのが多いんですけど、それは、下手に善人ぶるからじゃなくて、徹頭徹尾悪であってくれるからだよなぁと再認識

今回のサジは、だからこその、あわれさがあったというか、己があわれである事なんかも、何も知らない、知りたくもないだろう生き物としての潔さが格好よかったです
そういう風に、ただ生まれついたという単純さというか、一切の言い訳のなさも良かった
弁解を一切しない
誤解も、真実も、正解も、嘘も、全部笑って「好きなように思いなよ」って自分への感情どうだって良いみたいな佇まい

彼の欲望っていうか、目的は国と国との戦争で、裏切り者への復讐で、でも、本当のところ、私はやっぱり、どうにも、本当のところ、全ての真実はこれに尽きるような気がしています


「自分を友人と呼んでくれる男を、この国の王様にしたい」


殺す事しか知らない生き物
やっと友達が出来たのに、その友達のために出来る事を考えても、やっぱり人殺しだけだった
狂ってんですけどね、でも、だから?って話でもあるんです
狂ってるけど、だから?という、生き物なんです
土門も、つくづく報われぬ男でしたが、サジも、宿命のように報われぬ存在であったと思います

ずっと言ってましたもんね

殺す事だけって
自分には人殺しだけって

一人で生きて、殺して、殺して生きたサジにとって、友達と自分を呼ぶ男に自分の技を教え、育て、そして共に復讐に生きる日々は、どのようなものであったのでしょう?
最後、殺し合いに至る結末も、予見をしていたのでしょうか?

少なくとも、そうやって目の前で相対しながら「殺さないでいた」相手って、多分、土門だけだったんじゃないでしょうか?

「今度会ったら、本当の名前を教えてくれ」

土門の少しでも、サジが救われていたら、この言葉に救われてしまっていたら…やっぱり、もっと、悲惨な話なのだろうと思います。

と、まぁ、こういうね! サジは、色々想像の出来る、説明の少なさもいいなーと、感じました
色々真情を吐露されるよりも、状況の積み重ねだけで、充分にキャラとして成り立つための材料が揃えられている

殺陣は、勿論、然程巧くないのですが(それは、もう、しょうがない! 分かってたからしょうがない!)それを、悟らせないようにつけられていて、おお、さすがー!と唸りました(私史上、一番ヒヤヒヤした殺陣は、勿論、アオドクロのジャワの人です☆)
これは、パンフ見る限りは、前ちゃんのお仕事なのかしら?
「相手役の方が上手」(ほぼ日より)とか仰ってましたが、いやいや、どうして、どうして、強そうでしたし、強い敵として、存在感素晴らしかったです
動き云々よりも、芝居で説得力を持たせてくれたというか、色んな意味で、鉄板過ぎるくらい鉄板の役を危なげなく見れて愉しかったですー


あと、個人的に、稼いでない(笑)タカヤ事、僧正との絡みは「噂の男ー!」って感じで、ちょとニヨニヨ
じゅんさんもおるしね!
さとしも出れば良いのに!(どさまぎ)(てか、中島さんと、組んでお芝居される予定は、素直に嬉しい! コングさんも出るし、見に行きたいかも!)



・稲森さん

チレー…(溜息)
声もよく通って、立ち姿も浮世離れていて、新感線ヒロインの王道を見事に演じてくれました
なんにしろ、声が良かった…!

美しいだけじゃなくて、強さも必要な役なのですが、立ち姿とか、凛とした印象も、ぴったりだったと思います
まぁ、アクの強い役じゃないし、王道って言い換えると「おいしくない」って事で、笑いも担わず、ひたすら、悲しんでる役というのは色々分が悪かったりもするのですが、ゲスト女優というのは得てしてこういう役を担うものですし(色モンは、劇団員女優の担当物件ですし)仕事をきっちり果たしてくれた印象が強い気がします
多分、この塩梅が、ちょうど良いところだったのでしょう
基本、この役も結構、何考えてっか分かんないというか、愚かな部分が目に付くのですが(浅はかではあったでしょう)正味、ヒロインまでアクが強かったりすると、もう、何が何だか!な話になっちゃうので(そもそも、稲森さんって「受身」のイメージが強いです。 勝手に)、上川・堺の二枚看板で行こうと決まった時点で、割を喰ったのもしょうがないかなーとも思っていたり

悲劇のヒロインと言えば、これ以上ない位、次々と悲しみに見舞われて、何もかもを失った上、誰も恨めもしないという、踏んだり蹴ったりの立場ではあるのですが、独特の強さと清廉さが、彼女が生き残るという事で、物語の最後の印象を、綺麗に纏め上げて、印象も良くしてくれていて、そういう意味でも大事な役割だったんだなぁと思っています。

まぁ、こういう感じだろう…と考えていた通りだったので、そういう意味では予想通りの感じでしたともいえますねー
とにっかく、綺麗だったー!


・早乙女さん

わけぇ…(絶句)

若いってのは、動けるって事で、動けるって事はこういう事さ、とくと見やがれ!って感じだったので「へへー!」と平伏するほかござんせん
声なんか、まだ、幼さ残ってるんですけどねー、あんだけ、高く飛ばれっちまうと、「お見事!」と言うしかない
刀も滅法早ぇし、足の上がり方もまぁ、綺麗
重心が定まっていて、華麗で軽やかなのに安定感があるんだから、素晴らしい!
艶だの色気だの、なんだのってぇのは、アテクシ、美少年に対するセンサーがとこっとん鈍く仕上がってますんで、酔い痴れちゃう…vみたいな事にはならないのですが、ただ、あの殺陣には、惚れ惚れいたしました
あと、所作は凄く綺麗ー
流石、プロだなーと感動

一撃必殺じゃないけれども、殺陣一点集中で魅せてくる強みっていうか、動きが綺麗です!という分かりやすさは、見てる方としても「分かりました! とにかく動き、見てます!」って集中できたので、そういう要員として把握できて良かったです

発声が独特だったのは、あれは、普段立ってる舞台仕様なのかしらー?
芝居のメソッドが、違う方式を採られているのか、ただ、若いからなのか、私的にはちょと、ピンとこなかったのですが、舞台上に置いての必要要素を他に見出せていたので、そういう意味では気にならなかったです

あと、パンフコメが北村のゆっきーやったんが、ちょとツボでした(個人的に、堺さんがテツピロで、じゅんさんがうーちゃんやったんも、なんだか嬉しいなぁ! テツピロのコメは秀逸過ぎると思う)
内容も、ほんと、ふっつうの若者なんだよー!って話だし、大衆芸能の王子様も、そりゃ、健康的な一若者もんなぁと思ってみたり
どーしても、「どエライ若い子」として観てしまうので、頑張ったねぇ…!と千秋楽を見ても、母親気分になってしまいました


・稼いでない(笑)タカヤってか、僧正


だーいーすーきーーーー!!(力の限り)

IZOの時も、普段じゃない役!って感じで、「男前の、出来る男」キャラに「きゅん!」と嬉しくなったのですが、さすが、こういう役は圧巻の十八番具合でした
やっぱ、サカイさんとの息の合い方とかも素晴らしかったし、色んな意味においての潤滑油キャラとして、ダイスキすぎて、胸が一杯です
僧正は、もう、どのお芝居で見ても「好き!」な気持ちが止まらなくなるのですが、今回なんて、もうっ! もううう!と、握り拳
カラマロとのコンビとか、可愛いよ! ばか! なんか、もう、可愛いよ!!と地団駄を踏みたくなる愛嬌っぷりで、悪辣で、子悪党で、勘が良くて、客観性に満ちている、独特の悪役を、僧正らしさ全開でイキイキと演じられ、笑いを百発百中で取りに行く、間合いと姿勢には、圧倒されました
じゅんさんとの親子っぷりとかさー!
中島てんてー分かっていらっしゃる!ってなっちゃうもの!
親子とかずるいもの!!
サカイさんとの覆面DE睨み合い一本勝負!なんて、素晴らしかったなー
表情も見せず、ただ、動きと間合いだけで、延々笑いを取り続けるあの狡さは、卑怯の領域に達してましたからねー!
僧正は、いつ見ても「くぅ! 卑怯!」って思うけど、今回はとみにその傾向が顕著で、卑怯素敵過ぎました
罰ゲームの内容も卑怯素敵過ぎました(笑)
下の印獣やってるシアドラロビーで、蛮幽鬼のチラシ配る…!(爆笑)
意味がない! 意味なんているかー! 見たかったら、ニナガワか、野田地図行け!(千秋楽においての、じゅん先生からのありがたいお言葉)
とにかく、間違いなくキーポイントである役を変幻自在の魅力で見せてくれた、その確かな力と、技と、存在感に感服仕りました


・千葉さん


ヘラヘラした怖い人、その2(笑)

素晴らしかったです
IZOよりか、こっちのが千葉さんって人の、凄さを実感できました
怖いし、柔和だし、それでいて大物感もたっぷりで、底知れないという魅力を存分に感じさせてくれたり

一番怖かった人です
そして、一番冷たくて、残酷で、何も愛していない、一番の暗闇

娘も息子も殺そうとして、笑っていて、自分の事を愛してる感情も何もかも利用して、欲望の在り処が見えない、そういう人でもありました
国を守りたかったのかなー?
国を守る存在である自分を守りたかったのかなー?
権力者になりたい欲望すら、自らの内に押し隠して、声を潜めて、謀って、回りくどい策を重ねて、狂気の暗殺者に殺されてしまうという、自業自得のようでいて、どうにも皮肉な運命を辿る訳ですが、同時に、中島さんが今まで描かれてきた、策略家の悪の中でも、特に酷薄で、温度感の低い役だったので、余計に、千葉さんの穏やかな物腰とマッチして、本当に酷く怖く感じられました
いやー、素晴らしかった


・山本亨さん

武人だー! 武人の山本さんだー!
新感線に出演される時は、大体、このラインの役を振られていらっしゃる訳ですが、今回の役が一番好きです!
ジャパンアクションクラブの方だけあって、殺陣も力強かったですし、無骨で、生真面目な、主人公の元親友という役どころも、ぴったりでしたねー
個人的に、土門との交流を、もう少し丁寧に描いてくれると、VSの際に、もっと気持ち盛り上がれたかなぁとも思うのですが、まぁ、現状3時間ある芝居にそこまで求めるのも酷か…と納得(そういう意味で、今回の芝居、ここ削れば良いのに!という場面が一個もねぇ!)
早乙女さんとの、対比がビジュアル的にも、凄く面白くて、力強い殺陣班担当!って感じで、えーと、色んな種類の殺陣をそれぞれにつけた、川原大師匠の苦労が偲ばれました…
そういう意味で、色んな立ち回りが見れたのも、うれしかったなー! 今回!


と、これで、ゲスト陣は、書き残しないっすよね?(劇団外レギュラーは、除く)

んじゃ、劇団メンバー!


・じゅんさん

愛してるに…決まっとるやないか…(ワイングラス片手に)
バカ! 可愛い! 大好き! 
「どーんなもんじゃーい!!」のコーナーにて、これ以上ない位幸せそうなお姿に、「この人の幸せが、私の幸せ」と確信させられました
じゅんさんが笑ってられない世界なんて、滅べばいいんだ!!(極論)

もう、言うまでもないっすけど、この人出てくるの心待ちにしちゃうんですよ
声を聞くだけで、嬉しくなっちゃうんですよ

今回、新感線の看板背負って、見事な演じっぷりでした
ほんと、どーーんなもんじゃい!(えへん)
じゅんさんのサービス精神とか、存在そのもので、「新感線だー!」ってなれるのが、やっぱ劇団ファンは嬉しかったです
役どころも面白い役で、笑いふんだんだけど、魅せるとこ魅せてくれて、最後の息子殺されて方の立ち居振る舞いは、肝が据わってて、見事だったなー!
吉原のじゅんさん見たくなっちゃったもの!(あのじゅんさんの格好良さは異常!)
一杯ネタ仕込んで、色々迷路にはまってぐるぐるしながら、それすら面白いじゅんさん
毎回舞台の隅で、本筋の芝居をそっちのけで、貪欲に笑いを取っちゃうじゅんさん
新感線3マンセルにより、じゅんさんと組んでる、粟根さんと、僧正は、そりゃあ、割喰ってましたが、それがじゅんさんです
そこがじゅんさんです
本当に素敵でした!

嬉しかったのは千秋楽、上川さんが最後の挨拶を「今回座組みの、劇団新感線トップ」としてじゅんさんに振ってくれた事だなぁ!
やっぱりゲストが多いとどうしても、ゲスト目当てのお客様増えちゃいますし(私だって、ゲスト目当てで他劇団見に行く事多々ありますしねー!)、それこそが、新感線が望んでる状況と知りながら、理解しながら、それでも隣に座ってる人達がパンフ眺めて「この人誰?」とか「この人、全然知らないけど、面白いのね」とかゆってるの聞くと、寂しくなっちゃうんですよう
だって、その「この人」達が所属してる劇団なのになーって、やっぱどうしても思っちゃう
逆に、今回で名前覚えて帰ってもらえたら、凄く嬉しいのも、確かなんですけどね!
だから、「劇団新感線」を尊重してくれる言動ってのは、超絶嬉しいし、「ひゃー!!!」って鬼のようにテンソンが上がりました
じゅんさんのあり難い締めのお言葉は、「よいお年を!」でした(笑)


・高田さん

ペナンーーーーー!!!(絶叫)

泣かされた! 
まんまとさ!
ああ、まんまとさ!
歌って、踊って、恋をして!

今回の高田さんには、満足しすぎて、もう、足元がおぼつかない位萌えました!
あてくし「高田さんが素敵なら、全部良し!」のスローガンを元に生きておる身ですので、今回、高田さんの素敵っぷりに、魂が抜け出まくって、大変でした! 大変でした!

どうしてあんなに素敵なんだろ、高田さんは…
可愛いし、面白いし、可愛いし……

土門の事が好きで、好きで、懸命で…


「うみにでよう どもん うらみも、このくにもすてちまって うみにでようどもん」


もう、泣くしかないっつうの!
健気なんですよ
あの、カタコトの懸命さが健気なんですよ

この人も悲劇のお姫様で、土門の腕の中で「うそついたら いけんよ」って言って亡くなる姿が、もうね…!
もうね!!!

一緒に生きてければよかったのに!って、話の筋も何もかもすっ飛ばして願っちゃう位好きです
土門と一緒に海にでて、ペナンが幸福に生きる、そういう結末が見たい程に、大好きな役でした

可愛かったなぁ…ほんとに可愛かった…

あー、もー、高田さんが好きすぎる!



・眼鏡さん

うん! いつもの、粟根さん!(断言)

上記で発言どおり、今回、大体に置いて「こういう役の、この人が見たい!」という万人が思う、ハマり役を演じてまして、粟根さんも、ご他聞にもれず、いつもの粟根さんでした!
ただ、これも上記の発言どおりファンは「意外」な姿を見たいとも願う生き物でござんして、うっかり、パンフにて河原マチャ御大のお言葉に期待している私もいたり
マチャが粟根さんの演じさせたいラインが危険球ばかりであれば、ある程期待する私がいるのですが、今回の話をさせてもらえば、ええ、そうだよ!
はっ! 分かってっよ!

かわいかったよ…(何か落ち込みながら)と認めざるを得ない私がいるわけです

だって! だって! 中島てんてーは! いつまで! このラインの役を! 粟根さんに振るつもりなのか!
いつまで、てんてーの中で、粟根さんは「青年」でい続けるのか! 大変気になる次第なのですが!(まさか、今になって、逆木さんとの親子役が見れると思わなかったさ! あと、僧正と同年代役で、その僧正の父親役がじゅんさんって事は、粟根さんが振られている役の年齢がおのずと見出せるわけで、有り体に言えば「怖い!」の結論に達する私が此処に!)もう、可愛いから、なんでも良い!と、眩んだ眼で、微笑みながら告げておきます

あのね! あのね! 髪型が可愛かった! お着替えも多かった! あと、Mrオクレになるとこも可愛かった!
出番が思ってたよりも、32倍位多くて(わぁ)ニコニコしてしまったり
問答のシーンとかの、あの口調とか、殺される時のみっともなさとか、秀逸で、大変ご馳走様でした!
今回、ボンボン上がりじゃなくて、成り上がりの役で、そういう意味でも、凄く楽しかったり
形振り構わずに、手段を講じるところや、口と頭だけを必要とされる存在であったところ、そこを自覚の上での振舞いとかが、大変ツボでした☆
僧正と、じゅんさんと組んでたので、然程笑いを担う役でもなかったのですが、深い恨みを買い、だんだんと追い詰められていくおいしい役だったので、素直に嬉しがっておきたいです

僧正との気の置けない関係を結んでいる事を示す、軽めの口調や、お父さんをいなす声とか、うへへ好きな口調も多かったし、あと、ずっと、昔から交流あるのに、今まで一度もお目にかかれなかった上川さんとの絡みを新感線の舞台でやっと観れたのも嬉しかったです!
今度は、仲良しの役もみたいかも!
稽古場でも、何やらヲタク同士、マニヤックな会話してるようですし、キャラメルとかででも、一緒の舞台立ってくれたら(今は、新感線で観るより、ずっと難しそうだけど!)楽しいのになーと思ってます

あー、それにしたっておいしかった!
今回は、ご馳走並に美味しかった!

バラサムでも、是非、美味しい粟根さんが見たいです!(最後は希望で締めてみる)



・カナコひゃん

今回、最萌キャラです…!

わ、私のカナコーーー!!(絶叫)(違)

なんだ! あのオンブ! あの、オンブ! 萌えるしかない!!
嫉妬するとこも、利用されながら、それでも、惜春を一心に慕う姿も、何もかもが、ラブ!!
私の大好きなカナコさんでした!
小さくて、可愛くて、綺麗で、格好良いカナコひゃん…

「怪我をしてるじゃないか?!」からの流れは神!
さすが、中島てんてー分かってらっしゃる!

「勿体のうございます…」と恥じらう声が可愛すぎて、最期の、喉もとに刃があっても、真実は告げない強い姿にも更に惚れました
何処まで分かってたのかなー?

全部分かってて、それでも、惜春の事が好きだったのかなー?
たったニ場面なのに、想いの深さが全部伝わって、考えれば、考えるほど、切なくて仕方ないです
あんなに綺麗で可愛いのになぁ…!
惜春は、自分の手元に、あんな素敵な宝物があったのに、どうして、あんなに悪い男になっちゃったんだろう?

悪い男に惚れちゃうカナコさんが大好きなので、今回の役は、本気で萌えです
ニ場面しか出てこない癖に、全部持ってかれちゃいましたよ…

今回、女の子が私の好きなライン多すぎて、ほんとブルブルしちゃうんですけど、ペナンも大好きだけど、この丹色は、ちょっと、ガツンとツボを刺し貫かれちゃったなー!

有りえない位の、大好きキャラです!


・村木姐さん


もう、いいじゃないか…(微笑み)
スパイダーシスターズの時点から連綿と続くキャラ設定を、一心に貫き続ける姿に、改めて恋をしました
どうしても飛び道具系が多くなる劇団員の中で、飛び道具である事を最大限に利用し尽くした思い切りの良さに、涙で前が見えまてん!

「女の股力と書いて、努力!」

胸に刻みたい!
胸に刻みたい言葉!
口に出して言いたい日本語すぐる!!

これも、十八番キャラで、ほんと、今回、それぞれの持ちキャラやってんなぁ!としみじみ
村木ねーさんなんか、股開いて眠る姿がデフォだもの!
大概、蛍の光で退場だもの!
帰らないで! 実家の高槻に! 
ねーさんは、大阪の真珠やと思います…(心から)


・河野さん

「踵がガサガサなとこが好きv」「口唇ヘルペスが出来たトコが好きv」と、日変わりネタ王子の名をほしいままにしている、河野さんですが、大変面白かったですv
最初の登場の、ビクビクっこなトコも素敵らったのですが、ロクロクとのラブラブちゃんなとこも、大変可愛かったなぁ!
今回は、土門チームという事で、出番は然程ながらも、結構美味しい場所にいたなー!と思ってみたり
歌や踊りが、相変わらず邪悪な子供番組の歌のお兄さん風で、この人もいつまでも若々しいよなーと、改めて慄きました
「若い男」とか言われちゃってるし!
若者キャラ、このまま、兵器な顔して続けて欲しい!!!


・逆木さん

おとーーーさぁぁぁぁん!!

やっぱ、こう、粟根さんと親子役っつうのは、個人的にクるものがあるのですが!
今回のKYお父さん役は、なんか可愛くて、やっぱ飛び道具で、安心して見れる逆木さんラインで、嬉しかったです
息子に冷たくされても、上役に睨まれ、怒鳴られてもめげない姿が、さもありなんと思う、図々しさっぷり!
そいでも、息子殺された時の逆上した姿とか、なんか切なくて、復讐の連鎖の虚しさを体現していて、考えてみれば、何も知らず、何もせず、最後の最後、何も分からないまま死んでいく姿が、とても哀れで、かわいそうでした


・右近ちゃん

大王役で、大変愛嬌と味があってしゅてきでしたv
賢しくも優しすぎた大王

サジとの最期の会話の空気感が本当に良かった

曖昧に笑うサジに「世の中に、何にも嬉しい事なんてないって知った絶望の笑顔」といった大王
サジは、もしかしたら、やっと理解者を得られたかもしれないのになぁ…とも思うたのですが、理解されることなぞ、微塵も望んでいなかったろうサジにとっては、詮無い話だったのかも知れません

右近ちゃんだけは、「いつものライン」を演じていなくて、優しい、優しい、賢い人を演じていた訳ですが、凄く良かったと思います
このライン、もっと見たい!
ザンス口調を封印して、歌い踊る事も、金切り声で喚きたて、大袈裟な動作を見せる事なくても、充分、存在感があって、深い芝居を打ち出していたので、「右近ちゃん、凄い!」って思えました
良い役だったのですが、良い役を「良い役だ」と観客に思わせるには、絶対的に、実力が必要不可欠なので、凄く良かったよーって思います

大王の言葉は、全部が真理で、賢明で、そういう右近ちゃんが、本当に素敵で、凄く嬉しかったです



・いっそん君

一点だけ
もうじき、30周年にもなろうというのに、一切!
ええ、一切! 芝居が変わっていない、いっそん君を、むしろ尊敬したいと思いました!

最早、伝統芸能だよ!


・川原さん

ゆっきーさんが萌え死んでました

冒頭で退場するのにね☆

でも、重要な役で、かっこよかったです!
なんか、ちゃんとしてた!
芝居がちゃんとしてた!!

多分、今回殺陣が鬼のように多いので、凄く大変だったと思います!
色んな意味でお疲れ様でしたー!!


と、まぁ、こんなトコでしょうかー?
とりあえず、だだだ!と書き連ねてみました

あと、千秋楽レポとして、上川さんがはしゃぐあまり挨拶噛みまくって、大変だったのですが、観客から「かっこいー!」の声援が飛んだ瞬間、高速ツッコミにて「それは、ちょっと空気読めてない!」と言われる姿に、上川ここにあり!という気持ちになれました(芝居中もはしゃいでて、稼いでないタカヤにチューしようとしてみたり、笑いどころの場面で、あっきらかに普段よりも気合が入ってて、どんだけこの人は、この劇団で笑いをやりたかったのだろう…と、しみじみしてしまったり。 「わっかりましたー!」のタイミングとか、今日完璧だったよ! もう、本人が一番愉しんでたよ!)(でも、じゅんさんの芝居内での千秋楽ネタ炸裂っぷりに比べたら可愛いものさ! 今まで台詞のない兵士さんに「お前の声が聞きたい! 好きな芸能人は?」とか聞いて、「ピン子」と答えさせるし、どんなもんじゃーい!も「今日は時間あるからな!」と脅した挙句、最後は「今日までありがとう御座いました!」と礼してくれるし、ほんと、素敵だった!)
堺さんも挨拶振られて、はわわってなってたら、僧正から「がんばってv」って声援飛んで可愛かったし、良いカンパニーだったんだろうなーと思います

中島歌舞伎が観たかったので、素直に見たいものが見れたことが嬉しいです


さぁ、今度はバラサム!
既にブログも出来ちゃってて、すげーと素直に感嘆するのですが、あらすじが無軌道すぎて、超絶怖いです!
どうなる、バラサム!
どうなる、30周年!

個人的に、いちばんの注目事項は「鋼鉄番長」です!と素直に告白しつつ(だって、久々のおポンチだぜ?!)これにて失礼致します!


ほいでは〜〜