職場の母登場そして、FNS

私という人間は、日頃から書いておりますように、「自分を動物に例えると?」と聞かれようものならば、即座に「岩!」と無機物の名を挙げてしまうような外見をしておるのですが、その岩めにも、色々思うところがありまして、私は生まれてこの方、ピアスも空けず、髪も染めず、不細工の癖に、ただひたすらに自分に何も手をかけずに生きてきました。

髪の毛も真っ黒。
肌の色も地黒。
それで、職場ではいかにも事務員っぽい制服を着て、薄化粧で、髪を一つ括りにしてるってぇんだから、あ、はい、アナタが今想像した、藤山直美が舞台で十八番の田舎娘を演じている姿を10倍くらいモサクした、キャラクターに例えるなら、うん! モリゾーっていう感じの私ではございますが、それでも、ふっと「もっと、ちゃんとしたいなぁ」という思いにかられる事はあるのです。


んで、ふとね、かさこ様がね「でも、髪染めたら、若くなるよ」と「時の男」から帰る際に、お隣でご一緒させていただいた際、仰ってくださったのを思い出し、ぼんやりと考えました。


そろそろ、一回、染めてみっかなぁ…って。


あまり、派手な色でなく、落ち着いた感じの色に染めたとしても、多分今よりは雰囲気軽くなるし、黒岩に茶色のアクセントを入れてみたくなったのです。

で、年末は美容院混むし、年明けてからでも、近所に新しく出来た美容院に行ってみようとか考え出した頃の出来事でした。



私も、新しい職場に来てから、そろそろ三ヶ月。

やっとこ、雰囲気にも慣れ始め、仕事も先輩に多大なお世話をお掛けしつつも、よたよたとこなし始めることが出来ました(とはいえ、先輩がいなければ、何も出来ないも同然なのですが…)
で、終業時刻も近付き、手元の仕事も終わり、ほっと一息をつくころ、私は寒さのせいか猛烈に込み上げてきた尿意のためにおトイレへGOする事に。

で、暖房の効いたオフィスを出て、寒い廊下や階段を歩きつつ「うー、早くおトイレに着かねば!」などと切羽つまっておった時でした。


「あら、まぁ!」


と、どこか華やいだお声で、トイレ到着直前お声をかけてくる女性が一人。


その人は部署は違うのですが、同じ棟のオフィスで何度かお姿をお見かけする事のある方で、何故か、そう何故かいつもすれ違ったり、お側に来られた際には、なんとも言えないやさしげ〜〜で、慈愛溢るる視線を注いでくださり、私は小首をかしげながらも、そういう優しい人なのかなぁとか勝手に認識しておったのでした。

んで、その人が、高めの声をあげて、胸の前で手を合わせ、微笑みながらお声をかけてくる。

なんだ、なんだ?と思いつつ立ち止まれば、「momiziさん、どう? もう、すっかり仕事に慣れた?」と聞かれたので、「あ、はい。 なんとか〜」とか無難な返答をすれば、「そう。 よかったわねぇ」とにっこり。

あわわ、そうですか、あはい、ありがとうございます。
では、わちしはちょっくらおトイレへ…と、ホップ・ステップ・ジャンプしようとした私に続けて、女性は「あのね、唐突な事聞くけど、momiziさんって、身長はいくつくらいなのかしら?」と問うてくる。
ほんまに唐突ね〜とか思いながらも、「163センチです」と、女性としては、高くもなく、でも決して低くなく、どうよ? この中途半端さ!と言いたい身長をつげれば「ああ、やっぱり!」とお手を打つ女性。


え? 何事?


そう首を傾げて話を聞けば、どうもその女性、娘さんが東京の方の大学に行ってらっしゃるみたいで、その娘さんの身長が165センチ。
で、私がその背格好にようく似ている為に、職場で右往左往している私を見て、何だか娘が同じ職場にいるような錯覚を起こしてくださっていたらしい。


そうか、では、あの暖かな眼差しの理由は、これか!とか理解でき、ちょっと納得したのだが、その娘さんに私は背格好のみならず、どうも今まで染めた事がないのが丸分かりの黒さの髪とか、如何にも素朴、言い換えればもさ〜っとした所も似てるらしく、「ほんとに、娘見てるみたいだわ〜v」とお喜びになる女性。


で、その言葉を聞きながら、どうも一人娘らしいし、そんな大事の子が今は、お傍にいないというのも寂しいのだろうなぁ、そうか、そうか、私が娘のように見えるというのならば、こんだけもさっと生きてきたのも、こうやって誰かを喜ばせる事が出来たという素敵な出来事に繋がるのだ。
良かったじゃないかと思いつつ、「お年始には娘さんも帰ってこられるでしょうから、どうぞ、思う存分水入らずしてください」と微笑んでみたり。

その娘さんは、東京の方に勉学の為に出て行かれるというのだから、きっと向学心に厚い、私とは対極にある真面目な娘さんなのだろうなぁと感じ、それから、女性の娘さんの自慢話を相槌を打ちつつ聞き、そして、そんな私の額にはうっすら脂汗が。




うん、あのね、momizi、ものすごーーーーーく、おトイレ行きたい。




膀胱がしんどい、しんどい言うてる声が聞こえてくるんです。



しかも、寒い廊下で話し込まれてる訳だから、ゾクゾクとした冷たさが余計に私の膀胱をノッキング、ノッキング!



あかん、このままでは漏らす。
自分の事を、職場で娘のように思うて下さってる人の前で、あちし、漏らす。


内股が、かすかにプルプルしだすのを虚ろな眼差しで認識しつつ、そういや、AVのジャンルでおトイレ我慢とか言うのがあるらしく、世間のカオスの種類の広さに、思いを馳せたりしてしまったのですが、おいおい、そういう人たちの嗜好にも、間違いなく私のような岩のおトイレ我慢はマッチしまいっていうか、需要のないこの苦しみに一体何の意味が?

ねぇ?
私、なんか悪い事した?
なんか、ダメだったら治すよ!
私、精一杯頑張るから……おトイレ行かせてください…とか、土下座したい気分に(誰に?)



「だからね、職場で姿を見かけるたびに、『アレ? なんで、うちの子が?!』っていう気持ちになってね…」
「え? そうだったんですか」(おトイレ行きたい…)
「そう。 その髪の黒いのも、伸ばしてるのも、なんだかそっくりで…嬉しくって…」
「へぇ…」(おトイレ行きたい!!)
「ただね、娘は背も高いけど、全体的にあなたより大きいから」
「や、私も、剣道やってたし、肩幅凄いですから…」(おトーーイーーレーーーー!)



まぁ、後半思わず相槌に「はい、おトイレ」て言いそうになってましたもん。
頭の中は、おトイレで一杯。
最早、私の心はおトイレの虜。
これって恋??とかって、アホか!!




恋するか、おトイレに!
幾ら私でも、恋するか!!!
舐めんな!!!!
うわぁぁぁぁん!!(大泣き)




そんなもう、ひっちゃかめっちゃかのツッコミをいれつつ、何とか、危機一髪おトイレに間に合って、ほっと一安心だったんだけど、ふと思うたのが、嬉しげに女性の方に言われた、


「その髪の黒いのも、伸ばしてるのも、なんだかそっくりで…嬉しくって…」


というお言葉。

え? や、私、多分、髪だいぶ短くして、染めちゃうつもりだったんだけど…。
うん、あの、若くね、若く見られるように…さぁ…ファイト!って…私ファイト!って…。


え…ダメなの?


ねぇ…ダメなの?


えーと、はい、その後も、女性は何ともいえない優しい視線を送ってくださり、訳のわからないプレッシャーにぷるぷる震えていたり。


あぐぐ、こうなったら、髪型を帰る前にはあの方にお伺いを一応立てるべきなのか…とか、突如現れた職場の母の視線に悩む日々なので御座いますって事で、えーと、今更,FNSの司会感想についてにょろりと。



あはは…、もう、来年は良いかな〜〜とか思うたのですが、えーと、その日はね、わちしはお仕事がちょと長引いて、んで、途中から拝見したのですが、見た瞬間に、少し眩暈が。
違う意味で釘付け。
なんというか、こう、心臓に悪すぎる。
思わず、両手を組んで祈りの形になってしまってる私は、小声で「痛い、痛い、痛い」と呟いてしまったり。


で、番組見た直後に、ここで続けて見なきゃもう見れない!とか思って、録画してある映像を見たのですが、うぐぐ、オープニングから心臓に悪いというか、バンバカを客が乗ってなんぼの歌だから、オープニングだし、客のあったまりは良いわけないし、可哀想だなぁと思ってみたり。
一般の客がいない、アーティストばっかしのあの会場は、熱気というものが一切なく、凄く不思議な空間だと思うのですが、もうね、スマの顔が、強張ってんのがわかんの。
うん、てかもう、あはー、見てらんないーーー!とかって、もう、笑いながら見てしまってた私。
だって、なんか、もう振りとかがー、へなちょこになってるんだもん。
歌声も、へなちょこなんだもん。
で、もう、これが歌謡祭モードなんだぁとか、無理矢理自分を納得。

いいの!
あちし、スマに揃ったダンスも、上手なお歌も期待してないから!(哀)
でも、ああいう番組の作りだと、ちゃんと視聴者がいるのに、内輪受けっぽい空気感になってしまうのが苦しい。

間奏や、木村さんソロでは、もう他スマがきゅうっと集まって、コショコショ喋ってて、ああいうときって、余計に頼れるのは仲間しかいない!って気分になって、とにかく傍に行きたくなるよね〜とか理解しつつ、なんだか可愛くてほっこり。


で、歌い終わって、もう冷たい汗かきながら、戻ってきて、テンパった感じで、うん、テンパった感じで、えーと、黙っちゃってて、えー? これ、司会者?とかドキドキしつつ、スマのフォローと川端さん、黒木さんに感謝!
あと、まぁ、スマがね、凄く、ツヨシ司会だしって事で、協力体制敷いてくれてたのが、やっぱしファンなので嬉しかったです。

ああ、しかしツヨシ。
アシスタントツヨシ…。

司会者草なぎ剛っていうのが、なんか心苦しいよツヨシ…。
FNS歌謡祭アシスタント・草なぎ剛で丁度いい感じだよツヨシ…。


ジャニ勢がほんとたくさん来ていらして、私的に他ジャニとスマの絡みってほとんどないし、中居さんはうたばんで結構後輩の子とお喋りしてるけど、ツヨシはそういう意味では全くないので、どんな感じだろ〜とか興味津々。

個人的には、嵐っこちゃん達に先輩扱いされてはいるけど、ミジンコほども威厳ある対応が出来ず、しかも大野さん(友人が超ファンで、「大野さんは賢いのよ!」と力説されるので、どうも大野さんの瞳に知性の光を見出してしまう私)のお名前を間違えてらした事を暴露されてんのが楽しかったなぁ。

あと、TOKIOは、色々エピソード教えてくれて、城島さんに一時間だけギター習ったんだぁとかって笑ってしまったり。
リーダーのギターの教え方はかんなりいい加減で、とってもおもろいというのを、何処かで聞いていたので、ツヨシはどんな風に教えてもらったのかちょと気になったり。
あと、国分君と一緒に原宿にお買い物に行ったのなんて初耳で、同い年だけど、ある種対極に位置する二人のお買い物ってどんな感じ?
どんな地獄旅(地獄?!)って想像してガクブル(ガクブル?!)
オカンが、犬に優しかった言うて、ジャニっこ達でいっちゃんお気にの地位を獲得している、山口さんは同じ地方出身とかでへーとか、なんかトリビア気分。
長瀬やんは、昔の、なんか豪華だけど悪夢みたいなジャニ集合番組の事を指してはるのだろうなぁと思いながら、長瀬やんと慎吾とツヨシの3ショットは見てみたーーいと切望してしまうのでした。
キンキちゃんは、殆ど絡みなくスルーでしたし、V6さんたちもそんな感じでしたが、大先輩マッチさんとはがっつりっていうか、もう、会場のジャニが前列陣取って、応援してる姿に「組織って大変」とか、しんみり。

ジャニ子達の、会場でのはしゃぎ具合も、なんか例年通りって感じで、一番はしゃげないツヨシの過去映像の「夜空のむこう」時の、うわぁぁぁ!!って叫びたくなるテンパり具合に、痛いイタイイタイ、この子いたいと激痛にのた打ち回ってみたり。


あ、あの子が、あの子が、まさかFNS歌謡祭で司会をするだなんて、だ、誰が想像できたでしょう、いやできまい(反語)
もう、なー、ほんと、過去映像はお宝映像だし、嬉しかったけど、正直VTRの部分が多くて、ブツブツとリズムを切られてるような感じもしました。


あと、黒木さんのは、もう、壮大な、そういうギャグだと思って、とりあえず笑って終わっておいたり、

や、ほんと、アレは、ギャグだよ、きっと(真剣な眼差しで)



まぁ、そんなこんなで、最後までハラハラしっぱなし。
浜崎あゆみさんには優しく色々お話ふって貰ったのに、全く対応できず、あの中島さんにまで気を遣っていただいてたっぽいのに、どうにもこうにもで、パク・ヨンハさんの時だけ、通訳兼任ておいおいおい…orz

ファンなので、たくさんテレビに映るのは嬉しいけど、凄く心臓に悪くて、黙ったままマイク持って立ってんのが、見てて辛かったよぅ。


ツヨシは、機転の利く子じゃないし、だから、川端さんがフォローとしていたのだと思うし、つまり流暢な司会を求められていたわけではないと思うのだけど、やっぱり、彼には徹頭徹尾生放送での司会なんてものは向いてないのが分かって、でも、ツヨシが心底懸命に、真面目に取り組んでるのが分かって、こうすればよかったのにとか、ああしてればとかって、やっぱり言えなくて、最終的にファンとして私が言える事は……。


川端アナありがとう!!!(平伏)


って事なんでしょうか??


うう、ほんと、心臓に痛かったよ……。