ぶつかられた!!

先日ね、私、保険に入ったのですよ。
あの、23歳にもなってですね、何の保障もない身の上に少々不安を感じたといいましょうか、保険のおばちゃんに押し切られたというか、ああいう人たちは、一度喰らい付いたら離れないのですねーー。

私は、一ヶ月ほど前に異動で職場を変わったのですが、変わってからも追い掛けてきて、もー、ここまできたら、もういいかなとか思っちゃって、はい。

で、その保険は医療保険とか、入院したら日額こんだけもらえますよというものの他に、私が死んだら、家族に一千万円いくようになってまして、私は冗談ながらも、私の死んだ後の金は愛犬が病気をしたときとかに使ってやってねって、母親に頼んであるのです。

で、つい昨日のお話。

私がいつもの如く出勤ルートをバイクで走っている時の事です。
通勤途中にある大きな交差点で、信号が黄色に変わりまして、私が渡る少し前に、赤になっちゃったんです。
で、「あーあ、間に合わなかった」と思ってブレーキを掛けたところ、ドン!って強い衝撃があって、私の体がぽーんって前に飛んじゃったんです。
私、昔、スキー場でそうとは知らずに、ジャンプ台飛んじゃって、宙を舞った経験があるのですが、なんか、もう、それに似た感じ。
もしくは、なんか、人間ロケットとか、あの、プリンセス天功さんみたいな感じ?
あの人とか、凄い値段を掛けて装置を作りなさって飛んでるけど、私なんか、原付乗ってて、タダで体験出来ちゃったもんねーーとか、自慢できる事じゃない(全くだ)
しかも、プリンセス天功は自転車乗れないけど、私乗れるもんね!とか、そんな対抗心を燃やしたり、いらん豆知識を披露している場合でもない。
あと、人間ロケットって、よく「たけし軍団」の方々が、「元気が出るテレビ」とかでやってたよな〜とか、昔を懐かしんでる場合でもない。

ひえーって思う間もないの。
でね、べちゃっと地面に張り付いたすぐ前をびゅんって車が通っていって、一瞬体が凍りつき「私、でも、保険入ったばっかだし、とりあえず、一千万は入るのよね」とか考えてしまったり。

その直後、自分が先日送った小説の賞の、賞金が一千万円以上だったのを思い出し(ていうか、これは、獲れるはずがない)、私の命の値段って、文学賞の賞金額以下?とかハタと思い悩み、「うおーー! そんな金で死ねるかーー!!」とか憤ったのですが、皆様ほんと、交通事故にはお気をつけ下さい。

で、私はといえば、その後、後ろから私にぶつかってくれやがった人とも話しは付き、バイクの修理費を全額支払っていただく事で話をつけたのですが、怪我もなく、ほんとに良かったなぁとか思ったり。
明日も、ぶつかられたバイクで出勤なのですが、くれぐれも、赤信号で止まる際には、背後に気をつけようとか思うのでした。