目標!! 増毛3,000本! キャンペーンやってるよ☆ 二日目

トラブルメーカーという言葉があります。

所謂、こう、困った事を引き起こしがちな人間を指す言葉ですよね。
ハプニングを呼んだり、騒動の原因となりがちな人間。
良くも悪くも、何処か破天荒なところがある人が、トラブルメーカーと呼ばれがちな印象を私は持っていたりします。

んで、私という人間は、そういう意味では別段トラブルメーカーではありません。
下の日記で、ももんがさんが、まるで、私が「ダメ発生装置」のような仰り方をしてらっさいますが、決して、決してそのような事はなくですね、普段は普通に、一般的に、そりゃ、少々の失敗とか、トンチキな行動を重ねながらも、そして、旅行に出た際には、それなりにネタになるような面白い事に遭遇させていただきながらも、私自身は、本当に真っ当に、地味に生きてきた、そういう人間であり、決してトラブルメーカーといったような生き物ではないのです。

ていうか、私がっていうより、周りのがおかしい。

私はこの上なく、真っ当なのに、周りの人が、なんかおかしいっていう状況のが多い。
で、その「おかしい人」が引き起こした「おかしな事」の原因を私に求められてしまうというか、ほんっとうに違うの!
今回も、ももんがさんのがやっぱおかしかったと思うの!

だから、実際、今回の数々の失敗達だってそうです。
あれは、そりゃ、逃れようも無く私が阿呆な時もありましたが、おおむね場の雰囲気とか、こうももんがさんの発する雰囲気とかがね、「ダメ」に向かって疾走してた。

ダメ全力疾走。
ダメ一直線。
ダメシベリア超特急。(ダメの二乗)

だから、私は、わるくなーい、わるくなーい!
つまりね、言うなれば、取り巻く世界がダメに向かって疾走する最中に、私一人がどう抗おうとも無力であったと言う事を伝えたいわけで、こうなってくると、前置きがどんどん壮大な事になっていて、最早自分が何を書こうとしていたのか見失いがちなのですが、白川郷へと遊びに行っていたので、日記遅れまして、大オチのないまま放置されている一日目の日記が、私の目にもイタイ状態に映っております、momiziです、スイマセン。
白川郷は、もう、サイッコーで、世界遺産を背景に、降りしきる大雨の中呆然とさせられた素敵な思い出作りが出来て、心もポッカポカ家族状態なのですが、今、ここに記すべきは、身も凍るようなアホアホ劇場の顛末だったりして、私と旅の相性の悪さについて改めて思いを馳せずにはいられない心境に陥っていたり。


東京へは、粟根氏のお陰で何度か遊びに行っていまして、その度に何かあったり、なかったり、あったりしてきたわけですが、今回は特に酷かった。

とにかく、その日は朝からダメだったのです。
前の晩、ももんがさんのお家にてお休みさせていただいた私は、起きた瞬間、とりあえず「ヤッさん」状態のまま暫し時を過ごします。
つまり、眼鏡を探して三千里な状態から朝が始まったわけなのですね。
まぁ、それもこれも前日置いた筈の場所に、眼鏡が無い!!という基本を抑えた状況だったのですが、ハッ!これって、パラレリにおける、パラレルワールド状態?とかって、まんまとDocの言う事にノせられ、眼鏡を置いた場所を忘れるという明らかな自分のミスを正当化しつつ、ぼやけた視界の中、必死で眼鏡を探します。

momiziさんは、ノビ太かmomiziかって位、眼鏡がないと何も見えないので、本気で死活問題状態になりながら、まだ健やかな眠りの中にいるももんがさんと、幽さんの間をウロウロ彷徨い「めがね、めがね」と探し続けていると、二人を起こさぬよう払った最大限の注意は、基本的には、大雑把且つガサツな人間なために、ドカドカと足をそこらにぶつけまわり、全くの徒労に終わって、起きてきてくださったももんがさんに、「机の上にあったよ」と、ものっそい冷静に眼鏡を渡され、思わず呆然。
自分自身が眼鏡を、机の上に置いた記憶が一切ない事にも怯えつつ、とりあえず脳みその前に、視界をクリアする事は出来、安心しつつ、その日の予定を三人で立てます。

思い起こすに、此処までは良かったのです。
ええ、なんか、このあとも、私は、「じゃ、今日までの荷物宅急便で送っちゃおうv」とかって考えて、ももんがさんの案内で、黒猫さんに預ける事も出来たし(まぁ、ただ、家を出た瞬間、寝ぼけ眼でつけたチークの量がとんでもない事になってて、なんか、ほっぺたから血が出てる級の、濃さだったらしく、「m、momiziさん!!」と幽さんに指摘され、慌ててティッシュで拭ったのが、ちょっとしたトラブルといえばトラブルだけど、こんな事はいつでもどこでもやりがちなので、失点の内には入らないと思うの!)ももんがさんの日記にも書いてあった、なんか、SUICAをチャージしようとしていれたお札が半分に千切れちゃったっていうトラブルも、まぁ、不可抗力っちゃあ、不可抗力だと思うのよね。
うん、その後さ、ちぎれたお札を前に、どういうテンションか計り知れないのだけど、とりあえず「ちょっと、ちょっと来てv」とはしゃぎ気味になったももんがさんに呼ばれた幽さん(私よりもずっと年下)が、ちぎれたお札を見て「あ、はい、じゃあ係員呼びましょうね」と冷静に係員呼び出しボタンおしたくだりなんかは、すっごい二人のキャラクター性を表していて楽しかったり。(そして、その騒ぎをなーんにも知らないまま、折角やってきた係員さんを、「暑いのにお疲れ様でーす」という気持ちをこめた会釈で帰してしまった私も、なんかキャラクター出てるって言えば、出てるんだけど。 そして、どーもそのせいで、真夏の暑い切符売り場で、長時間三人汗を流しながらたたずみ続けることになったらしいというのを知るに至って、おおお、私のせい? 結局私のせい?と猛省を促されるのだけど!)

で、ヘンな事もあるもんだねーと、三人で、色んな意味で評判のゴルゴンゾーラを食しに、ももんがさんの案内へお店へv
私は、チーズ大好きっ子というのもあって、「うひー、ゴルゴンゾーラv ゴルゴンゾーラv」と目がハートに。
脳内BGMは「乙女パスタに感動」と懐かしのハロプロな曲がグルングルン回っており、足は相変わらず激痛が走るのですが、口元はにやけっぱなしです。
で、そんな風に私が楽しみにしすぎている事から皆さんにはお分かりいただけているでしょうが、えーと、うん、閉まってた。

おもっくそ、お盆休み。

まぶしい位の休業中。

途端に蘇る足の痛み。

目が痛いやら、足が痛いやら、ふらつきながら「おおぅ…」と呻く私を尻目に、「あ、じゃ、戻って新宿でお昼にしましょうね」と宥めるように仰る幽さん(超年下)と、「また、今度来たらいいよ」と慰めてくださるももんがさん。
そのまま、再び電車に乗り込むのですが、しっかし、足の痛みが尋常じゃない。
思わず、「私、23年間気付かなかったけど、もしかしたら人魚姫やったのかもしれへん…」等と、世が世でなくても、銃殺刑を免れ得ない疑惑に身を焦がしつつ、新宿にて第二のお目当て、フルーツパーラー高野を探します。
「なんかね、古い建物のある通りにあったような気がするんだよねー」(ももんがさん談)
「まあ、分からなかったら人に聞けば大丈夫ですよ」(幽さん談)
「んーとね、うちのおかんが、行きたくって、新宿に遊びに来たときに、探してたけど見つからなかったみたいだよー?」(momizi談)
という会話を探しながら、新宿駅前であたりを見回すも何処をどういけばいいかすら見当がつかず、即効交番に駆け込む、トリオ・ザ・眼鏡娘。
三秒後「あそこ」とおまわりさんに指差され見上げれば、見つからないのが不思議な位しっかり「高野」と書かれたビルが駅前にあって、思わずよろめいた三人は、呆然としながら「何で分からなかったんだろう?」「てか、高野って、高野ってめっさ書いてあるし」「や、なにより、私的には私の母親が、何故コレを見つけられなかったのか理解に苦しみながらも、自分も見つけられなかったので、何もいえない今の状況が歯がゆいよ」と語り合いつつ、ビルに向かいます。
ダイニングバーで昼食を取ろうかとも思ったのですが、めっさ混んでいたので、即座に諦め、イタリアンのお店にてランチタイム。

ここがね、適当に入った割に大当たりだったというか、すっごくお洒落で、値段の割には店員さんの接客とかが洗練されてて、ちょっとウキウキ。
壁が鏡張りになっているという、稲垣ゴローさんのお家か、もしくはそういうホテルのお部屋のようなお店にて、私は、ランチのコース(1,250円)で本日のスープ(冷たいビシソワーズ)と、本日のパスタ(ボロネーズ)をいただいたのですが、やーー、美味しかったーーvvv

スープがね、つべた〜くて、喉越しが良くて、濃厚なのにサラサラしてて、至福なお味なのv

「じゃがいもうまーいv」と喜びつつ、次に来たボロネーズも超美味しかったって言うか、ボロネーズって、ミートソースのパスタのことなのね!!(知らなかった)
ももんがさんに教えてもらって、お肉大好き!(ブヒッ)と勇んで注文したのですが、麺の固さも丁度良くて、顔の綻ぶお味に、あっきらかに、一人アホの子のやうな顔を晒しながら、「しゃ〜わせ〜v」と喜び続けるものの、やーはーりー、足が痛く、ふくらはぎが時々引き付けを起こして痺れるものだから、ほんとに、この履き難いサンダルめ! もう履いてやらない! 最悪!と、もう何度目になるか分からない悪態を心の中で吐き、とうとう観念して、「ごみん、フルーツパーラー行った後、サンダルだけ買わせてもらっても良いかな?」とももんがさんにお願い。
ももんがさんも幽さんも、私がフラーフラーと歩いているのに気付いていて、頻繁に「だいじょうぶ?」ってお声が消していただいてたものだから(迷惑な子!)、「うん、このままだと歩けなくなるなーって思ってたから、一緒に探してあげるよ」と優しいお言葉をいただき、とりあえず一安心しつつ、昼食後、デザートを食べるべー!と、高野へ。

私たち三人のお目当ては、「桃のデザートフェアv」で、もー、なんか、桃っていう響きにヨワヨワな私は、浮かれモードで高野内に突撃。
如何にも、女の子が好きそうな内装に、足が痛すぎて最早翼の折れたエンジェルの如き様相を晒す移動速度を見せつつも、浮かれて席につきます。
で、メニューをあーだこーだと悩みまくり、私は最後まで惑った挙句、「桃のデザート」をチョイス。
丸ごと一個の桃の中に、カスタードクリームが入ってて、周りをブランデー付けの桃が飾っているという、まさに桃尽くしの逸品。
これに辿り着くまでに試行錯誤して、悩みまくった私。
幽さんは、桃のデザートドリンクで、ももんがさんは桃のデザートワッフル。

どちらもすんごい美味しそうで、私もね、すっごい、すっごい可愛いデザートの姿に微笑みを禁じえず、喜び勇んで、ナイフとフォークで、桃を真っ二つに割ったのですよ。
それはもう、スッパーンとね!
「絶対,momiziさん、この桃を、ゴロンとタルトの台座から落とすだろうよ!」という期待を裏切って、スッパーントね!

うん、したら、さっきまでの可愛い姿一瞬にして、なんか、惨殺死体に変化してびっくりした。
中からね、ドロドロドロってカスタードクリームが零れてきてね、乳白色の寒天のベールがズルンって落ちてね、こう、どう見ても、取り返しのつかない!!みたいな、惨劇具合。
ももんがさんにね「斬りすぎた桃太郎の桃みたいだね!」といわれ、ものっそい納得した後、今からそれを食する私は一体…とか慄きながら、それでもむしゃむしゃ食していると、ももんがさんが、凄く微笑みながら、積極的に自分の食べてらっさるワッフルを切り分けなさっている。
そして「このソースをかけると美味しいんだよー?」とか「この組み合わせは、お初だよネ☆」とか言いながら、私や幽さんの前に、フォークに刺した、ワッフルをお勧めなさってくる。

私は目の前に出されたものは何でも頂く卑しい性分なので、すぐに口をパカっと開けて、食べさせていただいていたのですが、そんな生まれたての雛よりも脳みそが乏しい私でも、モグモグしながら「あー、ももんがさん、お腹一杯なんだ」と、すぐさま気付いてみたり。
「ねー、お腹いっぱいだよねー」と聞けば、一瞬目を逸らし、それから、「…うん」と頷くももんがさん。
私はここぞとばかりに「大人なんだから、自分の食べれる量は、自分で考えられなきゃー」とかなんとかゆってみたりして「キー!! エイトフォーと携帯を間違える子に言われた!」と悔しがらせます。
で、ここでも、お芝居の話とか、色んな話をしつつ桃の味を堪能して(甘くて、美味しかったのv)ここで、バイトに向かう幽さんとはお別れ。
「また、遊ぼうねー」とお見送りしつつ、唐突に二人を襲う不安の嵐。

「(一番年下なのに、一番しっかりしている)幽さん、いなくなっちゃったねー」
「(一番年下なのに、一番しっかりしている)幽さんがいなくて、大丈夫かなー?」

そう言い合いながらも、とりあえず、新宿百貨店に、サンダルを買いに向かい、ありとあらゆるサンダルに「高い!」とか「値段の割りにショボイ!」「イチキュッパでいいのに!」「普通のサンダルでいいのに!」と言い合いつつ、最終的には、色んなものが置いてある雑貨屋さんにて、夏の夕方、下町で家の前に出してある椅子なんかなんかでビールをかっくらってるオヤジが履いていがちな(いやに具体的)黒いゴム草履をチョイス。
「ここでさ、乙女ならば、それでも可愛い系を選ぶんだろうけどねぇ」と呟けば「まぁ、御伽噺のお姫様なら、ここで一発王子様がさ、可愛いサンダルを買ってくれて、新宿の街を背中におぶわれるか、お姫様抱っこで移動するんだろけどね」(それは、それで、すこぶる嫌だ)「まぁ、現代を生きる働く独身女性である以上、己の足は己で保護するしかないというか、おっさんサンダルをチョイスし、自ら歩き続けざる得ないだろうねぇ」等と語り合い、私は、そのサンダルのサイズを確かめるべく履き替えようとしたのでした。






その時でした。


ええ、長らく書き続けてきたこの日記のクライマックスがここにありました。


その時が、言ってしまえば私にとっての運命の瞬間だったのです。



ももんがさんが、気付いてしまった。
気付いて、私に告げてしまった。


彼女は、後に言いました。

「ああ、言わなければ良かったのかもしれない」と。


私も、一瞬思ったのです。

知らなければよかったと。

奇跡はね、美しいものばかりじゃない。

知らなければよかったと思う奇跡もある。

自分が知らぬうちに行っていた奇跡の所業を、知りたくない時だってある。


でも、知ってしまった。

だから、私は打ち崩れそうになる自分を支えるしか出来なくなった。


だって。


嗚呼、神様。

だって、そんな、馬鹿な話が…。

ある筈がない。

人の所業ではないのだ。




今まで、私の履いていたサンダルが、左右逆だっただなんて……


………orz



っばかーーーーーーーーーーー!!!!(二度目)


左右逆の、サンダルて!
左右逆の、サンダルて!!


どんんんんんだけ鈍感な人間でも、靴の左右逆は、分かるだろ?!
気付くだろ?!
違和感凄いだろ?
気持ち悪いだろ?!
歩き難いだろ?!
ていうか、歩き難かったよね?!
ずっと、歩き難かったもんね?!
ヒョコヒョコって、へーんな歩き方になってたもんね?!


そりゃ、な る よ ね? !


私の、感覚は少年ジャンプの主人公の異性からの恋慕に対するアンテナより鈍い!!


見た事ないよ、今まで、23年間生きてきて見た事ないよ?!

エイトフォーを携帯と間違えて持ち歩き、サンダルを左右逆に履いて、東京の街を闊歩する女は、私は、見た事も、会った事もないよ?!

奇跡くね?
これって、軽く奇跡くねぇ??



て い う か!!!



おおおおおおおお、し、死にたい!!(頭を壁に打ちつけながら)

サンダルが悪いんじゃなかった!
サンダルが悪いんじゃなかった!


履き難いサンダルだったんじゃなかったんだ!!!





わ た し が 悪 か っ た ん だ! ! ! ! !


もうね、絶望。
ものっそい、絶望。



何が翼の折れたエンジェルだよ!!
何が人魚姫だよ!!


翼どころか、背骨が折れてしまえーーーーーーー!!と私に向かって絶叫。



つまり、私は、私という人間は家を出る際に、エイトフォーと携帯を間違えた挙句、玄関にて、サンダルを左右逆に履くと言う致命的な間違いを重ねた上、丸一日+半日…いや、夜行バスに乗っている間の時間も含めて二日間近く、「左右逆のサンダル」を履いたまま、アヤノさんに会い(えらっそーに、父帰る・屋上の狂人についての演劇論的な事をぶち上げ、その上ツヨシへの愛も、うざったいような形容詞を使って語り)、なおみさんとご友人にも会い(そして、携帯の事でただでさえご迷惑掛け捲ったのに、足の事で更に迷惑を掛け)、ももんがさんや幽さんと語らってきた(しかも、なんか、真面目ぶった分かったような事をいったり、幽さんには如何にも年上じみた説教臭い事を言い)訳で…。
左右逆のサンダルを履いた女が語る言葉に、露ほどの説得力もあるまいと思い返すに、私が左右逆のサンダルを履いて過ごして時間が、止め処もなく間抜けな時であったように感じられてならないのですが、如何かな?(問われても)

大体、恐ろしいのが、ちゃんと他人様のお家で一泊し、玄関で靴を脱ぎ、傷だらけになっている足を見下ろして、「あー、これはお風呂しみるなー」とか思いつつ、絆創膏を貼り付け、「休足時間」をももんがさんから提供いただいて、足に貼り付け、そこまでして、そこまでインターバルを置いて、また、左右反対にサンダルを履いていたという事実でだったりするわけで、何故気付けなかったのか、今でも不思議でしかたないのですよ!

ていうか、ほんと何とかしたい、コレは、何とかしたい。
たまーにやってしまう、この奇跡的な間抜けの所業をこの先、何とか引き起こさないようにしたい!
もう少し、せめて、こうサンダルを左右逆に履いた時点で「あ、間違えてる」って気付ける、そういう最低限の人間らしさを兼ね備えた人間でありたい。
あ、これ、左右逆だから、歩き難いなって、気付きたい。
これ、ふらついたり、ヘンなトコにマメ一杯出来るのは、左右逆にサンダル履いてるからじゃないのかな?って分かりたい。
だってさ、それって、人の最低ラインだからね?
頑張ろうよ、私。
そこは、頑張ろうよ!

二人して暫く、打ち震え、ももんがさんは奇跡的馬鹿を目の前にしている事実に、私は奇跡的馬鹿が自分である事実を前に呆然とした後、とりあえず、二日連続の馬鹿出来事を鑑みて、ももんがさんが「一日一momiziだね!」と朗らかに告げる声に、「それは…momiziという言葉が、奇跡的な馬鹿出来事の単位として使用されてやしないかい?」と疑問を抱きながらも、とりあえず致命的なダメージから何とか立ち直り、黒いゴム草履を履いて、おニューmomiziに生まれ変わります。
新モデルです!
ニュータイプです!
ララァです!(違います)

もうね、悲しい位に歩きやすいのな!!
ゴム草履、最高!!
ジーク・ゴム草履!!
ハイル・ゴム草履!!
てか、まぁ、左右逆のサンダルよりかは、全ての履物が歩き易かろうよ!と気付きつつ、シンデレラの如く、迎えに来てくれる人もない現実に、「サンダル逆に履いてるような女に、王子様も来やしねぇよ」とオヤジ草履を颯爽と履きこなし、一人で立ち、生きていく決意を固めつつ、今度は、なーんの予定も立てないまま、下北沢へ。

ここら辺から、ももんがさんもエンジンがかかりだして、眼が私と同じく、現実を見ない眼差しになり、先の見通しもないまま動き回るようになるのですが、(てか、ゆっきーもそうだし、アヤノさんもそうだったのですが、私と最近お知り合いになられてる人は、現実を生きながら、脳内を妄想や夢の世界に時々飛ばしてらっしゃる時があって、多分私のせいじゃなくて、そのせいで間抜けおかしい事が起こってるんだと思うよ!)下北でも酷かったなー。

まぁ、最初は、私ですよ。
また、私です、うん、そこは認める。

本多劇場に行って、周辺の劇場でなんか面白げな芝居やってたら、当日券で見ようとか言い合って行ってきて、私がこの前カラメリで本多劇場行ってるから、駅でね「南口、北口のどっちにあります?」って聴かれた瞬間、即答したの「北口!」って。

うん、ない。
北口には、本多劇場ない。

北口から出て、風景見て、信じられない事に私「あ、この風景見たことある。 うん、間違ってない!」って言い切って、ほんとに、私は多分あの日、ちょっと脳みそに何らかの障害を負っていたのだと思う。
じゃないと言い切れない。
「下『北』沢だから、きっと本多劇場のような主要劇場は『北』口にあるはず!」なんていう根拠の全くない理由だけで、言い切れない。
そのままももんがさんを巻き込んで、さ迷い歩く事暫し。
北口にない劇場を探して宛もなく歩くという時を経る事になり、思い起こせば、自分のいい加減さと、そこにももんがさんを着き合わせてしまった事実に、反省仕切りなのですが、まぁ、でもさー、あの時は二人とも目的意識もなく下北を歩き回ってて、別にそんな気持ち的にも切羽詰ってなかったとゆうか、雑貨屋とかカフェとかに「下北っぽい!」とかはしゃげたわけだし!!
で、ヴィレバンで、本見て(澁澤龍彦買っちゃったよ! うおお、またしても恥ずい! ヴィレバンで、澁澤って恥ずい!!)何とか劇場見つけても、やってた芝居が面白くなさそうで「じゃ、やめとこう!」と言い合って、カフェに入って、私はマンゴーヨーグルトを飲んで、再び新宿へ。

新宿にて「じゃ、紀伊国屋書店でも行ってみよーかー」というまたしてもいい加減な思いつき発言により、うっかり西口から駅を出たために、ぐるっと駅の外側を巡って東口へ到着。
なんにしろ、東口に夜行バスの集合先があるので、「東口に集合だから、最終的にもこっちがいいよね!」と言い合い、「でも、此処まできたら、最終的には集合場所を反対に勘違いしてんだよね! 実は西口なの!」「あはは、それは、ないね! 流石に、それは、もう、帰れないし、しゃれになんないよね!」と笑いあいます。

「ももんがしゃん、すごいね。 あちき、駅の周りを巡って、違う出口に出るとゆー発想がなかったお!」
「うん、駅はね、一つだから、外側を巡れば、ちゃんと他の出口に辿り着けるのよ?」

と、知能指数の低さがただ事ではない会話の後、その後、彷徨い歩いた場所が、「東口」ではなく「南口」であった事など、もう、最早東西南北を理解すらできなくなっていたのだなぁと思い起こすのですが(でも、これは、ももんがさんが、「東口についたお!」ってゆったから、間違ったの! あちし、悪くないの!)漸く「ここ、南口じゃん!!」と気付き、二人して渾身のツッコミを新宿駅に入れた後、やっと西口へ。

ここで、ゴルゴンゾーラに変わる素敵エピソードのパスタショップ(五右衛門じゃなくて、赤トンボだったよね! でも、もう、名前間違いなんて、些細な問題すぎて、アハ☆ なんか、凄く自然にスルー出来そうだよ)がある事をももんがさんから聞き及び、二人、そのお店に向かう事に。

この時点でももんがさん、今日が余りにもダメダメである事にうちひしがれており、物凄く気合を入れて、今までの空気とは一変して、冷静且つ優秀なナビゲートで私をパスタショップに導いてくれます。

で、辿り着いた瞬間「失点回復!! 失点回復!!」とはしゃぐももんがさんを、「はいはい」と微笑みながら眺め、「そういや、今日一日ちゃんと、出来てるのって喰う事だけじゃん!!」と気付きつつ、食事を済ませ、さて、どうしようと、呆然。


だって、何にも予定立ててないけど、わちし、今日夜11時までは東京にいなきゃなのだもの。
そんな私にももんがしゃんは、10時まで付き合ってあげるとゆっているのだもの!(逃がさない!)
そこで、二人居酒屋にでもしけこもうと(酒を飲まなきゃやってらんない気分ではあったもんね!)先日学会の時に入った個室っぽいお店を探します、うん、見つからない!

このコンディションの二人で「確か劇場の近くだったような?」という曖昧さだけで、辿り着けるはずがなく、ももんがさんも、額の汗を拭いながら「や、パスタショップ辿り着けた時点で私の役目、終わったから!」と言い切っており、たっくさんの店を巡り、時には、「東方見○録! 絶対あの店は東方見聞○だった! ようし、これで私の失点も回復だね!」というまたしても、根拠なき私の発言も炸裂しながら、彷徨い続け、もう、「何処でもいいよ…」という気持ちになって入ったお店が、お酒も、料理も美味しく、小龍包はスープたっぷりだし、大根もちもとっても素敵なお味だったのですが、うん、お腹一杯過ぎて、勿論入らず、また、その店に行こうとしても、絶対辿り着けないよね!!という朦朧具合で、時間を潰し、お喋りしまくり、その後、駅にてお別れ。
「もう、ないよ! 多分、もう失敗とかない、大丈夫!」と言い合い、「せめて次会う時は、もう少しマシでいよう!」と誓い合って、別れた後、集合場所の紙を見て気付く。





うん、集合場所、西口だった。



しかも、西口までたどり着こうとして彷徨い歩きまくってる間に、夜行バスのチケット落としてなくした。


あははははははははははは!!!!!(虚ろな目で膝を叩きながら爆笑)

もー、いいやーーー!!と槍投げっぱなしになりながら、ももんがさんに誓った次回までの目標「携帯とエイトフォーを間違えない」「せめて、サンダルは左右正しく履く」に加え「大事なチケットをなくさない」も加え、怒涛のような旅行は終了したのでした。


夜行バス?

うん、黙ってたら、なんか乗せてもらえた☆(わぁ)


しっかし、ここまで書き上げるのに、私正味二日かけまして、その長さに呆然。

おう、これ、凄すぎデスねーーー


読んでくださった方に感謝しつつ、これにてーーー!!


もう、日記じゃないよ、これ!!