一次は通ってた!

momizipart22007-04-10

昔から算数の出来ない子供でした。
しかも、掛け算は数字が増えるので儲かった気がして好きだったのですが、割り算はなんだかよく分からない理屈で、数字が減るのが悔しくて、珠算教室に通っている時も割り算の正解率は低かったように記憶しています。

時計も、小学校で習った時には読めなくてなんで「3の数字を長針が指す時、何故15分という事になるのか?」というのが分からず、随分長い間時計が読めないまま過ごしましたし、掛け算も全ての九九が言えるようになったのは、クラスでもお尻から三番目位の時でした。

幼児期に計測するIQ自体、両親がセンターの人から相談を受ける位には低かったそうで、私という人間は根本的に頭が悪いのだなと何度も、何度も思い知らされてきたのですが、今回は酷い。
もーーう、今回は酷い。

という事で、問題です。

2000÷50は幾つでしょう?


さて、昨日の夜の話。

深夜頃私はある場所にて、凄く嬉しい情報を入手しました。

えーとですね、前、私が大層落ち込んでいた小説の「落選」。
落ちてしまったもんは気に掛けててもしょうがあんめぇってことで、ぼんやりしてたのですが、その中間発表掲載雑誌が昨日発売されまして、「あ、そうだ、忘れてた」と思いつつも、ちょっと情報集めてみたら、どうもね、私、一次通ってるっぽいっていうのが分かったのです(とはいえ、所謂一次落ちです。 だめだめです)

集めた情報によると、毎年大体2000の応募があって、そのうちの50が一次予選突破ってことで、「うあ、これ、凄い! 私、結構頑張った!」っとテンパってしまったり。
前述の通り、私は大層頭の悪い人ですので、生徒2000人のいるマンモス校で成績50位以内に入るというのは、創世記から努力しても無理!と言い切れるのですが、小説なら、そこまではいけるんだ!ってはしゃいじゃって、眩暈がしそうな位嬉しかったのです。
それにさー、ずっと箸にも棒にも引っかかってなかった文学賞だったので、余計に嬉しかったといいますか、ただ、まだ、ネットの情報なので確定は出来ておらず、それでも嬉しくってオタオタして、そいで、ど真夜中って子とでとりあえずメルフォでゆっきーさんにご報告したのですよ。

「一次通ってたー! やった、1/400に入れた!」って。

んで、翌日ですよ、本屋で記念すべき一冊をゲットして、自分の名前確認して、泣きそうになってしゃがみこんで、しばらくじっとして、その後帰宅したらゆっきーさんからメルフォが来てまして、「わーv」と喜びつつ読んでみたら、ゆっきーさんはたくさんのお祝いの言葉をくれて、私はまたも嬉しくって「一歩前進! また、ちょびーーっとだけど、一歩前進!」と喜んでたところ、メールの末尾に「そういや、余計なお世話かもだけど、1/40だよー! ブログに書くとき間違えないようにねー」とご指摘が!

全然ちゃうやん!!!!と、一気に冷静になる私。
そう、心から1/400と間違え「私凄い!」とか思ってた私。
物凄く計算の出来ない私。

あわーー、とパソの前で暫し呆然と佇んでいるうちに、脳内にポジmomiziと、ネガmomiziが登場。
以下二人の会話。





ポmomi「や、でもでもでも、今まで通らなかった一次の壁を突破できたのはめでたい事よ! 素直に喜びましょ?」
ネmomi「そうは言ってもさぁ、1/40って、所謂クラスでは一番頭良かったけど、進学校にいったら周りがみんな頭良くってついてけずに挫折っていう数字でもあるよね」
ポmomi「でも、でもでも、これから、もっと頑張って、上を目指せばいいじゃない。 とりあえず、今回はその足がかりが出来たと思って…」
ネmomi「でも、精一杯やってここでしょ? ていうか、一次に残ったって事は逆にちゃんと、編集部とかそういう人達に読まれた上で『こいつ駄目じゃね?』って落とされた訳で、今まで自分を支えてきた『一次も通らないなんて、抽選に落ちたのと一緒よ! 読む人が読めばいくとこいけるわ!』理論崩壊じゃね?」
ポmomi「おぅ…。 や、でも、とりあえず50/2000はいけたんだし、そこからさぁ…」
ネmomi「その2000っていう数字も曖昧じゃね? 今回凄く応募数少なかったのかも…」
ポmomi「……」
ネmomi「ま、一次おめでとう…とは思うけどね…」
ポmomi「うん…ありがと…」


って、ポmomiーーーーーーー!!!!
負けんなーーーー!!!
ネmomiに負けんなーーーーーー!!
もっと、ほら、何か言え! もっとなんか言えよーー!!!


祝わせてよ!! とりあえず、「やった、雑誌に名前載った!」って祝わせてよさ!!!
そこは能天気な自分でいさせてよ!!!と思いつつも、これでしっかりと自分とプロとの距離感を意識で北というか、私はあと一息どころか、三息ぐらい足りない!と気合を入れなおしてみたり。
でも、うん、素直に嬉しいです。
一次なんてーって言いがちだし、私はそう認識しがちだったけど、いざ、こうやって一次で落ちたにしろ、大きな雑誌に名前と私の作品タイトルが載っているのを見ると、震えるし、幸せに思う。
世の中には私のほかに、あと50人こうやって、幸せを噛む夜を過ごしている人がいて、それって凄い素敵なことですよねー!
その雑誌も凄く美しい表紙(写真参照)で、私は、何回も何回も何回も何回もそのページを捲りすぎて、今日買ったばかりの雑誌にもう開き癖がついちゃってて、その曲がっている姿すら美しく見える。
あと、私の名前も、素敵に見えた。
タイトルも凄くかっこいいと思った。
贔屓目だけどね!
贔屓目だけど、凄くうれしいです。

まだまだでした。
私、まだまだでしたけど、これからだとも思えました。

どれ位のスピードで走らなきゃいけないのか?って灰谷先生の事があった時、凄く悩んだのですけど、とりあえず私は私なりに走っているのだと今回確信できて良かったです。

今回は一次落ち!
次回は、もっと上へ行く!

私は、多分女子としての幸せとか、あんま縁がなくて、そういうのとは遠い場所にいてしまっているのですが、こういう幸せが、他の人から見たらささやかすぎるこういう、出来事がそれでも、私にはたくさんあって、誰かに文章を褒めてもらえるとか、それで友達が出来るとか、こういう小さな結果を出せるとか、それが凄く大事で、貴重で今は、それが一番大事なので、もっと大きな結果を出せるまで邁進していこうと思います!

うーーし、道は遠いけどがんばんべーー!