GWの色々(後半ツグノフ、恋の骨折り損感想)

momizipart22007-05-06

GWしゅうりょーー!

いっそ、世界など滅んでしまえ!!

そんな投げっ放しジャーマンな発言も小粋に飛び出す程度には憂鬱な夜ですよ、こんばんわ。
九連休の最終日ともなれば、走馬灯の如くGWの日々を思い返したり致しまして、そのつれづれを簡単にここに書かせていただきますと、えーと、まず初日に名古屋に「恋の骨折り損」を観に行きました。
で、そのついでに、愛知芸術センターにて開催されている「プライスコレクション 若沖と江戸絵画」を鑑賞。
とにかく、どれもこれも素敵で、学校の教科書で見た記憶のある「紅白梅図屏風」は、金屏風に紅白の梅が全体的に散らして描かれている豪華で、華麗な屏風だったのですが、もう溜息ものの美しさでうっとりしてしまいましたし、「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」も白・黒・灰色、三色で描かれた屏風で、降りしきる雪の中の光景の迫力に圧倒される事しきりで、観に来てよかったと心から思ったり。
GW初日という事で人は、そこそこ多かったのですが、人ゴミ地獄というほどでもなく、のんびり鑑賞する事が出来て大満足って言うか、後半むしろ歩き疲れました。
流石119点飾ってあるだけあって、眼が疲れる、足が疲れる!
持ち運びを前提にした極めて実用的な屏風に描かれた絵画の、「鑑賞」と、「家内に飾る事」を至上の目的とした分かり易い美しさは、どれだけ見ても飽きなくて大変楽しくて、疲れたながらも有意義な時間を過ごすことが出来ました。

劇についてはネタバレを含みそうなので、続きを読む以降に、少しだけ書くとして、そいから、京都! そう、京都にも遊びに行ってきました!
見たのは、銀閣寺、清水寺祇園で夕食、「ようじ屋」にて紙石鹸「さくら」やら(これすっごい良い匂いなの!)(でもお店はめっちゃ混んでた!)口紅押さえを購入。 んで、翌日は嵐山に行って、松尾大社と、鈴虫寺、それから、天龍寺にも!
印象に残ってるのは銀閣寺の新緑が、濃くて、お庭が染みるように美しかったのと、松尾大社の山吹! そこで結婚式を挙げてる人がいて、お嫁さんがとっても綺麗でしたー。
なので、写真は松尾大社のお庭の写真。
山吹が凄く綺麗で、この黄色がそこらかしこに散ってて、眼に鮮やかでした。
んで、ここで、「矢みくじ」とかゆうのがあって、樽に向かって矢を射って、見事樽の中に入れば大吉で、何か良いものがもらえて、外れたら残念賞みたいな、そういうのがあって、挑戦してみたところ、さっぱり矢が飛ばない!
真っ直ぐ飛ぶどころか、飛ばないの! 一切!
んで、人とかも後ろちょっと並んでて(でも、私があんまりにも飛ばなくて「すいません、先やってくらさい」ってゆったら、「や、私も無理っぽいんで…頑張ってください!」と云われてしまった)んで、とうとう父上に救助依頼。
一応昔アーチェリーをやっていた父上に「こーしたら、飛ぶぞー」と教えてもらって(後ろに並んでた人も、一緒に覗き込んで一緒に講義受けた)「うし!」と挑戦するも、「へろへろ〜」と前方に落ちるのみの矢!
何? 私のこれからが、こういう感じって事? へろへろって落ちるしかないって事?と憤慨しつつ、残念賞を貰って鈴虫寺へ言ったのですが、ここも素敵でしたー!
小さいながらも、お庭が綺麗で、講談を聞けるのですがそのお話も面白く、たーだ、すっごい歩かなきゃいけないし、何より、人が!!! もんのすごい人が!!! 超並んでて、お寺に入る前に、すっごい並んでて(30分ずつで、入れるんです)私達げんなりしつつ、折角此処まできたしと思って並んだら、それからあれよあれよという間に後ろに長蛇の列が!! やー、べっくらしました!
んで、そのお寺では、お札を300円で売ってて、そのお札一枚につき、一個お願いを叶えてくれるとかで、面白いのは、そのお願いを叶えてくれる地蔵さんが草履を履いてて、そのお地蔵さんに向かって、明瞭に自分の住所と願い事を伝えないといけないという事なのです。
そうすると、お家まで来て願いを叶えてくれるとかで、私小声ながらもちゃんと伝えてきたので、是非叶うといいなと、お札を眺めてニヤニヤしてたり。

あと、祇園で食べた鴨なんばんも凄く美味しかったし、嵐山で食べたとろろご飯も美味しかったなー!とか色々振り返りつつ、そう、そんで昨日は伊丹に「ツグノフの森」観に行って来ましたーー!

えーと、以下続きを読むにて記載。
以降、「恋の骨おり損」と「ツグノフの森」のネタバレ、それから、色々あってね、うん、momiziさんにも色々あって、ちょとお食事中の方には読みにくいような、下ネタも含まれてくので、そういうの嫌な人は、読まない方が吉っていうか、観劇記録は読みたいけど、下ネタはパスとかって方は、う〜〜ん、そうねー、気合とかで、下ネタの気配を感じ取って読み飛ばすといいと思いますよ!
注意ワードは「腹痛」「トイレ」「コーラック



で、えーと、「恋の骨おり損」略して「初夏だ! 一番! 美形祭り」(略してない)を観て来たのですが、えーと、結構面白かったです。
賛否両論なので、どうなんだろ?と戦々恐々としていたわりには劇場の雰囲気も良く、分かり易いミーハーな雰囲気に私もウキウキ。
やー、何処見ても美形なのな!
主演の北村一輝さんとか、眩しい! 目が射られる!みたいな優雅な立ち居振る舞いで、なんやろ、あの人は龍が如くとかの、強面とか、男っぽいイメージが私の中で強かったのですが、恋に苦悩する男というものの馬鹿馬鹿しさ丸出しの感じが、顔が良い分余計に間抜けで楽しかったです。
で、この「恋の〜」は、私が見た回、アフタートークなんつうものがあって、主演の北村さんと、ヒロインの姜暢雄さんがトークしてくれて、その中でご本人も仰ってらしたのですが、えーと、すんごいね、下らないの話が!
蜷川さんも「これは、もー、下らない話なんだよ」と仰ってたそうで、やー、ほんとーに、ばっかばかしいの。
すんごいくだらなかった。
王様や、その学友が、恋をしただのしないだの。
お姫様たちも、そんな男をどう、あしらうか、どんな風に苛めてやろうか、相談するしないのするの。
なんか、馬鹿馬鹿しいのな、どうでも良すぎて。
んで、なんか、冗長だし、言葉遊びも日本語訳すると全然つまんないし。
でも、まぁ、役者がねー、美形だからねー(わぁ)
そういうの眺め料金かな?ていうのと、その代わり、そこには一切手抜かりなしの、美形具合が凄かったなー。
女性役も、男性役者がやってるのですが、みんな、すんげー綺麗。
姜暢雄さんは勿論、内田滋さんも流石松尾スズキせんせを惑わす美形具合だけ合って、エキゾチック美人だし、付き川さんとか声まで女の子で、ミステリアス美人だし、中村さんはほあほあしててそばかすが可愛い女の子になっちゃってるし、正直見てて腹立ちました☆(本音がチラリ)
北村一輝さんの学友役の面々も美形揃いで、高橋さんの演ってる役なんて、「実は主役じゃね?」というくらい出番も多く(多分主演より多かった)台詞も多く(これも主演より多かった)、大活躍だったのですが、蜷川さんの秘蔵っこだけあって、大役に負けない技術がありましたし、松岡さんの繊細な風情も素敵だったなーvv
須賀さんも、美形だし、やー、目の保養、眼の保養っていうか、まぁ、そこが主眼でしょうねー。
飽きなかったし、居た堪れない部分部分はあれども、役者でもたせられた印象は否めず、今日、テレビで「コリオレイナス」が放送されてたのですが、「うあー、気合入ってんなー」としみじみ。
うん、全然違う。
ちゃんと演出してあった。
北村さんがトークにて言ってたのだけど、今回蜷川さん、演出は役者に任せて出来たのを見ただけとからしくって、「おいおい、ちゃんとつけてやれよ〜〜」とか思いつつも、薮原検校は是非お願いします!とお祈り。
あと、トークにて疲れてるだろうに、終盤頃「お客さんにも質問ないか、お聞きしてみませんか?」と、司会者の方に提案されていた北村さんには凄く好感を抱きました(時間の都合上それは無理だったのですが)


んで、次はツグノフ。

えーと、作も演出もG2が行っている作品を生で観るのは初めてだったのですが、えっと、私としては面白かったです。 が、うーーん、主題というか、その舞台の中で、多分G2が最も訴えたかった部分と、話の本筋に然程関係性がなく、繋がってないものだから、ブツブツと途切れている印象が強く、正直冗長に感じる部分が中盤多かったです。
説明部分とか、なんか、転球さんの病院シーンも、面白くしようとしているのだろうけど、そのために何度も繰り返す事になって大変、飽きました。
あと、場面転換のための無駄なダンスシーンとか(や、片桐さんかわゆかったからいいけどね!)暗転が多いところとか、ちょっと垢抜けない部分も気になって、「これが、G2は詰めが甘い!」といわれる所以かと納得。

役者陣は皆素晴らしく、特に杉浦さんという男優さんがやらしくて、いい感じに気持ち悪く存在感があって、「お! 気になり役者発見!」と嬉しくなったり。
片桐さんは当たり障りなく可愛かったですv
なんか、片桐さんでなくてもいい役だなーとも思ったのですが、最後、ずーっと、「恋人」と周囲に思われながら、こん睡状態の看病を献身的に続けていた女性に「気持ち悪い! 吐きそう! 触らないで! 変態!」と罵られ、打ちひしがれる感じに「あー、ここは片桐さんだから、面白いのかもなー」と納得。
その後、女性が恋人でもなんでもなく、片桐さんの一種狂気的な思い込みで、ずっと森の中で独占されていたというオチを聞いた時に、尚更納得して、その後片桐さんに申し訳なくなってしまったり。
女性人二人も、良い感じに気が強く性格が悪そうでいて、可哀相で、転球さんは、すんごい美味しい役を愛らしかったり、怖かったりする風に演じているし、坂田さんも良かったし、久ヶ沢さんは相変わらずだし(色んな意味でね!ていうか、今回初めて生で拝見したのに、この「相変わらず感」は凄いと思った)笑いどころが豊富だったので、あとは、話のなんか、こう「納得しきれない」違和感が解消されればもっと、楽しいだろうになーと思いました。
まぁ、東京とかにゆくころにはもっと冗長さも解消されてるかもですねー!
舞台上では、久ヶ沢さんが一番の問題児で(噛んだり、台詞忘れそうになったり、色々大変そうだった!)その度に、「あんよがじょーず」のおかーさんの如き表情で、片桐さんたちが久ヶ沢さんの顔を覗き込んだり、首で拍子をとってあげてるのが大層可愛く、キュン!と痺れました。
ていうか、うん、片桐さん可愛かったよ。
絵描きの格好とかさー、困ったり、あわあわしてる姿が、なんか、こうねー、ぎゅーってなる人ですねー!
そういう意味では大変美味しい役だったのでは?と振り返ってます。


で、そうそう、そのツグノフでね、私、観劇の前日なんですけど、すっかり次の日のことを忘れて、「コーラック」を飲んじゃったんですよ。
コーラックっていうのは、所謂下剤で、私は別段便秘症ではないのですが、その日はお腹が重くて、「あ、そういやお通じ来てないし、明日の朝に呼んじゃおう」とか思って、コーラックを服用。
結構、そういうのに簡単に頼る性質なんですが、その時は大失敗でした。

翌日、勿論腹痛ですよ。
腹痛激痛。
んで、トイレ、篭もるよね?
だって、お通じ来てるから、篭もるよ。
で、まぁ、電車乗り過ごしました。
自業自得で乗り過ごしました。
で、「おーい、いいのか? トイレ出て、私良いのか?」みたいな、ノるか、ソるかの状態で、出発。
一本遅い特急に乗って、大阪で、即座にトイレ。
冷や汗掻きながら、色んな意味で人間の尊厳を失いそうな瀬戸際を、綱渡りしながら即トイレ。
何故呑んだ? 翌日、大阪へゆくと知って何故コーラックを飲んだ私よ?
大体、あれは、「三日なければコーラック」な代物ぞ?
言ってみれば腸兵器ぞ?
それを服用後に、旅とか、しんどいよねー? しんどい、しんどいよねー?とか思いつつ、トイレとトイレを経由する感覚で(いわゆるRPGで云うならば、町から町へですよ。 HPを回復しながらですよ)何とか伊丹到着。
で、観劇中いささか不安だったものの、クスリの効き目もきれてきてますし、まぁ、大丈夫だろうって事で、最後のトイレを済ませて、劇場へ。

で、まぁ、私凄いよね自慢なんですけど、流石私、連邦のモビルスーツ私、便意もぴったり治まりまして、集中して観劇ですよ。
上記の通り、冗長なところは眠たくなったりもしたのですけど、その時も便意ちゃんは訪れず「おお、完全に治まった」と油断していたところ、劇終了後、即便意
分かり易い私の体。
やめて、もう少し単純でいて!



「え? 何、コレ? 凄くない? 凄く、腸反乱おこしてない? 
戦後最大のビッグウェーブきてない?」

待って、止まって、STOP THE 便意 !

と驚き、されどもその日ずっと便意と闘っていた歴戦の戦士の私はちょっと違いましたね。
涙目になりながらも極めて冷静な表情で「漏らさないよう細心の注意を払った」繊細ウォークをかまして、伊丹を小粋に闊歩。
「頑張れ私の腸。 もうちょっと、頑張れ。 ていうか、頑張れ私!」そう自分をすんごい応援。
涙目で応援。
あと、ほんと、出来るだけ他所事を考えるようにもしましたね。
色々別のことを考え、掌に爪を立てつつ、顔は凄く冷静という、離れ業をやってのけつつ、何とかトイレを目指しました。
劇場入りの前に入っていたトイレに、落ち着きながらも、腸に必要以上にダメージを与えないようにしつつ、その上、小粋な感じにキめつつ入ってギリギリセーフ。
やー、良かったーー。
良かった、私人間でいられた。
まだ、ギリギリ人間の尊厳を保てた。

トイレから出て、私ガッツポーズですよ。
何勝利か分からないけど、私勝利ですよ。
そりゃ、拳もグーですよ。

で、余りにもギリギリの戦いを繰り広げたせいか、私、そのミッションの印象が強すぎて、GWの記憶がそれ一色にぬり換えられてしまったのが殊の外悔しく、何とかGWの記録を一心不乱に書き出したのですが、まぁ、最後にやっぱり、これを書いてしまって記憶は、青空の下、伊丹を冷や汗満載で闊歩した事ばかりに埋められ色々後悔してしまうのでした。

とにかく、色々盛りだくさんで過ごしまして、あー、楽しかったーと、振り返りつつ明日からの日々が、本気で憂鬱。
さ、仕事がんばんべー!