日常会話 咄嗟のひと言 「欧米か!」

momizipart22007-05-13

写真は、今日記載させていただく出来事の後、ぐったりしてしまっていた私の姿を、愛犬に再現させているのですが、いやーー、大変でした!!

私=ピンチと言っても過言ではない位、色々なトラブルに見舞われる昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか?
コーラックmomiziれす☆(某方様より命名。 ピンクで小粒な私は腸兵器! お通じが来ない時は、是非、私を飲 ん で ☆ って、何キャラだ、これは、何キャラだよ)
 
momiziといえば、エイトフォーへと変わり身の術を駆使して変身してみたり、夜行バスの網棚に隠れ身の術を駆使してみたり、挙句の果てには爆発寸前まで加熱してみたりと、伊賀の忍者も顔負けな、携帯という名の仕事人を持っていることでお馴染みなのですが、加えて強風の中突然立ち上がり豪快のウィリーをかましてみたり、後ろから車にぶつかられてみたり、事故ってみたりと、仮面ライダーもびっくりなスーパーバイク(原付)を持っておりまして、ほんと毎日が命からがら☆
あと、左右反対に履いているのに履いている主を欺き続けるシンデレラのガラスの靴もびっくりな、えー、まぁ、サンダルだわ、うん、サンダルを持っていたり、本当にチビッコ達とかに心から羨ましがられたい!と願ってやまない、魔法のアイテムグッズを豊富に持つ女のですが、えーと、今回は、スーパーバイクがやってくれましたよ。
正直こいつがなんかやらかすと、「即・死」の匂いが漂ってしまうので、本当に戦々恐々なのですが、別に私仮面じゃねぇのに、ライダーっぽい大活躍を見せてくれまして、まぁ、平たく言えば、パンクですよ。
もうね、こいつ、パンク二回目!
前のときとか、パンクしてからも、ガソリンスタンドとか近くにないので、もう、ふらふらしながら引きずって、漸く修理してもらったのに、翌日即パンク!

ぎゃー! 
道を曲がるだけで、スピンの予感が全身を襲うよ!
サーキット並みのスリルとサスペンスの予感に打ち震えるしかないよ!

パンクで走ると、後ろのタイヤがね、滑るの! 何もしてないのに、ふらふら、左右にふれて、スゴイセクシーなの!(バイクがな!)
ていうか、そんなモンローウォークはいらん! 死のモンローウォーク反対!とか、シュプレヒコールをあげつつ、直ってなかったー、おっかしーなー? 修理してもらって、修理代払ったのに、直ってなかった!ってことで再び、ガソスタ(こうやって略すよね?)行ったらぁ、なんかぁ、ガソスタ修理はぁ、あくまで、応急措置だからぁ、バイク屋行ってぇ、直して貰えってぇ! 修理費も返して貰えなかったし、フォー!ってなって、「もう、このガソスタ来ない! おたんちん!」とかってなりつつ、その日は、何とかバイクを引き取りに来て直してくれる修理屋さんにお願いできたのですが、やー、もーね、二度目ともなると気配で分かるんですよね。

「あ、これ、パンクっぽい。 これ、パンクの気配!」って。
もう、そろそろモンローになっちまうぜ?なバイクの気配に「あ、ちょっと待ってみようか? うん、もうちょっと待ってみようか? まだ、いいんじゃないかな? まだ、パンクとか、早過ぎなくない? 大人の階段を、必死で駆け上りすぎじゃない? ていうか、サンシャイン60の階段駆け上り大会って、まだあるの?」と、混乱大爆発!

夕方、自宅へと急ぐ車で賑わう道路脇を、プシューと不穏な空気を立てて抜け続けるバイクを宥めながら、ふと目をやれば、そこには、救世主ガソスタ!(最早なんか、強そう!)
されど、そのガソスタは、そうです、前回私のバイクのパンクを直せなかったガソスタでありまして、思わず凝視したまま、悩む私。

いや、悩むまでもなくね、前修理完遂できず、修理費も返還してくれなかったようなガソスタはノーセンキウですよ。
こんな場所にスーパーバイクを預けようものなら、どんなネオ改造を施されるか分かったもんじゃない!
この前は、次の朝パンクという結果だったけども、今回は、もう、タイヤに空いた穴が、なんか、ナツラルに広がってる状態で返されるかもしれんし、ここは、やめようよーー!

そう思いながらも、思いながらも、涙を呑みつつスタンドへ急行。

だって、ここを逃したら、もう、ガソスタ周辺にないんだもん…。
わちし、今日は、スマスマあるし…、早く帰りたいし…、二度目の正直ってゆうしね!(都合のいいことわざの捏造)
そんな、最早、一か八かの、くじ引き感覚にてガソスタに入れれば、見た途端「あ、パンクっすね」と一声。
「…直りますか?」
そう問えば、タイヤの様子を見て「あ、なんかの破片が真ん中に刺さってますねー。 や、でも、真ん中なんで、イけると思います」と、なんとも心強い一言。
とはいえ、この前もそのような事を言われて、直ってなかったわけで、とりあえず、穴だけ塞いでもらって自宅まで帰り着ければいいやぐらいの気持ちでいれば、案の定、前回と同じ人が「パンク修理人」として私のバイクを修理庫まで引きずって行き、私の不安もボルテージマックスに。
向こうは向こうで、薄々、前回パンク直ってなかったんだけど?と言いに来た女だと気付いているのか(バイクも一緒だしね)、私に一切目を合わせず、修理庫へと入っていき、それから待つこと40分程。

煙たい待合室にて、そろそろ眠気に襲われだした頃に漸く「出来ました」と声を掛けられ、とりあえず空気を入れてもらい、見た目には万全に準備を途整えてもらっているバイクに跨ろうとした瞬間、「あ、ちょっと待って」のひと言と共に、いきなりつなぎを着たおじさんが、私のバイクのマフラーのねじやら、そこらかしこのネジをキュッキュと締め始めました。
「緩んでる。 整備してるの?」と怒りんぼ口調で言われて、思わず「いえ、すいません」と小声で詫びてしまう私。
「一回、バイク屋さんとかに見て貰った方がいい」というアドヴァイスを受け、ガソスタ出発。
中々快調に飛ばすバイクは、勿論、パンクの気配もなく、後輪のタイヤも、ブレることなく走ってくれています。
修理してもらったので、当然といえば当然なのですが、なんだろ、その当然の事が嬉しいっていうか…、そうね、当たり前の幸せっていうのかな? そういうのを噛み締めつつ、何故かバイクのパンクによって、しみじみとした情感を味わっていると、夕闇に入り混じりながら、香ばしい匂いが私の鼻先を擽り始めました。

「あらあら、何処かの家で、焼き魚でも作ってるのかな?」

お母さんが台所で魚を焼いている、そんな平和な夕餉の風景を思い浮かべ、私も腹が空いているせいか、やけに気が急いて「早く家にかえろーっと」等と、心の中で呟きます。
今日の晩御飯は何かなーー???
そんな呑気な思考に耽ろうとすれども、そろそろ、ちょっとおかしいと感じ出すというか、背中を冷たい汗が伝い落ち始めます。
だって、走れば走るほど、香ばしい匂いが強くなり、「おいおい、魚焦げんぞ、こんなに焼きすぎたらー」と呑気に思おうとすれども、おかしいな?と私も理解してしまいました。

いやだ。
気付きたくない。
そりゃあ、気付きたくない。
だって、修理してもらっただけなのに、私、タイヤのパンク修理してもらっただけなのに、なんで?
え、なんで?

何で、私のバイクからゴムが焼ける匂いがするの?

もう、自分で自分をごまかしきれないよっ!!!
だって、これ、明らかに不穏だもの!
この臭い、明らかに、物騒
おっかしーーなーーー???
私、頼んだかな?
ガソスタの人に、頼んだかな?

「私のバイクのタイヤ、一丁焼いといてください!」
なんて、そんな江戸っ子な注文したっけな?

もう、信号待ちの時なぞ、そろそろ煙立っててもおかしくね?という臭いに、これで、タイヤが燃えたら、これぞ、まさに、「火の車」ってね! アハ☆とか、そういう事しか思いつけず、目も虚ろになりながら、とにかく家に帰りつけますようにと一心不乱にお祈り。
「そういや、ゴーストライダーも、タイヤ燃えてたよなー。 そういう意味では、私か、ニコラス・ケイジか?っていうそういうね、流石のスーパーバイクな訳だけど、どうだろうなー? 私さ、まず、凄い大事な大前提として、ゴーストじゃないのね? まだ、ゴーストじゃないはずなのね? そんでさ、多分、多分なんだけど、ニコラスケイジ…でもないよね? パチンコのCMをした覚えもないし、まだ、M字ハゲにもなってないよね? あのね、もう、事故とか、パンクとか、ウィリーとか、色々やってくれてる訳だし、いいんじゃないかなー? もう、タイヤ燃えるとか、そういうのは、いいんじゃないかな? お前は一体何を乗せてるつもりなんだ? 仮面か? ゴーストか? 違うぞ? 乗ってるのは、ただの人様よりかなり運動神経と、運が悪いだけのOLぞ?」と、バイクに語り掛けつつ、何とか、かんとか帰宅。
帰宅した瞬間、安堵の溜息をつきつつ、バイクを押して、駐車しようとしたところ、私思いっきりつんのめって、そのまま横倒しに転倒。
バイクが一切動いてくれなかったの。
タイヤ一切回ってくれなかったの。

あの、バラエティー番組とかのドッキリでさ、あるじゃないっすか?
床に置いてあるスリッパが、接着剤でくっつけられてて、知らずに履いて、前のめりに転倒みたいな、そういう状態。
だけど、それより被害は甚大で、下半身、下敷き。
下半身、バイクの下敷き。
痛いとか、怖いとか、そういうのの前に、キョトンですよ。
バイクの下敷きになりながら、キョトン顔ですよ。

思わず、混乱の余り、「お、おお、お、おおおお…」と暫く呻いた後、ポツンと、「欧米か!」とバイクに突っ込んでしまい、その混乱具合に拍車ですよ。
や、うん、私は欧米じゃないし、ゴーストでもないし、ニコラス・ケイジでもないと自分に言い聞かせつつも、バイクの下からヨジヨジと脱出して、そのままぐったりと放心する事数分。

パンクして、直ったと思ったら今度はタイヤが焦げる匂いがして、家に着いたらバイクの下敷きって…何だ、これ、何ぞ、これ?
そう、呻きつつ、とりあえず、「あわや、タイヤ発火寸前!」の原因は、パンクを修理してもらった事が、原因である事は間違いないと考えて、レシートに記載の電話番号へ自宅より修理してもらったガソスタへ電話。
両親も、娘が乗って帰ってきたバイクから、ゴムの焼ける匂いがしているというのは、かなり衝撃的だったらしく、「なんで、前パンクもまともに直せなかったようなところに、また、持ち込むんだ!」と叱られながらも、ガソスタの人に事情を説明しつつ「あの、パンク修理の後、ネジとか締めて貰ってたんだけど、それが原因とかは…?」と問えば、「ハッ!」と鼻で笑う声の後に、「いやいや、あれは、タイヤの所触ってないから、関係ないですよ。 ま、俺が、修理したんじゃないから、詳しい事わかんないので、修理した奴に代わりますね」といわれた後に、電話口で、「ひゃひゃひゃっ、まじでぇ?」という笑い声と「あ、それ、買っちゃやべぇって」とか、何か雑談する声が聞こえ、その後「お電話替わりましたー」と、めっさ明るい声で、若い男の人が出てきます。
「笑っとる場合か!!」と憤りつつも、再び事情を説明すれば、「じゃ、今からそちら、行かせて貰いますね〜? えーと、住所と、電話番号いいっすか?」と明るい声で問われ、「もしかして、大げさに私が考えてるだけで、大した事じゃないのかな?」と思いつつ、自宅に訪ねてきた、店員さんにもう一度事態を説明し、バイクの状態を見てもらった瞬間から、何故か、明るかった店員さんの口調がモゴモゴとしたものに変換。
「ん?」と疑問に思いつつ、「で、原因とか分かりました?」とか聞いてみると、「えーーと、この、ですね、ブレーキの調節ねじをですね…えー、修理中、締めさせてもらってたんですけど…そ…れを、あれ? なんか、俺、緩め忘れてたみたいで…」、そうもごもごいいつつ、ネジを指先で緩める店員さんを呆然と眺め、「ええと、それは、私ブレーキ締めっぱなしで走ってたって事になるんですか?」と聞いてみれば、「ま、あ、平たく言うと、そういう事です」との、ご返答。

「お、おお、お、お、欧米か!」

と、またしても、何の意味のないツッコミを内心で吐き捨てつつ、「そうかー、それじゃー、なんか、タイヤの摩擦によって焦げる匂いがしてくるわけだし、ブレーキが焼け切れてて、途中でブレーキ一切利かない暴走バイクへと変貌しててもおかしくなかったわけだ!」とか、本気で命の危険に晒されていた事に、改めて戦々恐々としつつ、逃げるように去って言ったガソスタのトラックを睨みながら見送ってみたり。

とりあえず、ブレーキのネジは緩めてもらったのですが、本日改めて、バイク屋に持っていったところ、「そんなミスは、素人以前の問題。 ありえない」と一刀両断され、まるで私が叱られているような気分になりつつ項垂れながら、今度はバイクに何があったとしても、あのガソスタにだけは持ち込むまいと、固く心に誓うのでした。

あーー、怖かった!!