週末色々

ちう訳で週末観たもの簡単な感想つきリストー!

・猟奇第6〜8話

続けて見たお!!
これねー、これねー、あのねー、私だけかもしれないんだけど、一話毎だと一週間というインターバルがある為にリセットされて、そこそこ新鮮に見れるのが、一気に観ると計2時間半近く、ずーっと猟奇タイムになるので、そこそこムカムカしてきます☆

いやー、もー、うんざりした!(朗らかに)
というか、後述するけど週末「マジックアワー」と「アフタースクール」っつう明らかに脚本が優れた作品を見ていたから、余計にムカムカしたのかにゃあ?

ていうか、6話は普通に見れて、7話も後半はちゃんと集中できて、8話も蟹江父とサブちゃんとの最後のやり取りは好きかった。
蟹江さんは、「俺はなんて事を」っていうくしゃくしゃくしゃって顔がなる辺りが本当に素晴らしくて、悔やむ人の顔をしていて、ちょっとあのドラマでは浮いてしまう位のちゃんとした重厚な「悔やむ人」のありさまを見せていた気がする。
すごく真っ当だったし、真っ当な人間の感情の表出が、このドラマでは滅多に見られないので、やっぱり、だからこそ、とても素晴らしく見えた。
「全然大丈夫」での、鬱なお父さん役も素晴らしかったし、今キてるね! 蟹江さん!!(前から??)

そういや話前後するっすけど6話にて、サブちゃんがリコに告白してからの、南とのやりとりがかなり好きれす。
やっぱり、真っ当なコミニケーションをさぶちゃんと結ぶ人が少ないっつうか(そもそも、この真っ当さの少なさが連続ドラマで展開され続ける事に無理があるのかにゃあ? 視聴者の共感というものに対して、余りにも無頓着に書かれた脚本のように思える)、ほぼいないこのドラマ内で、あの二人のやりとりが超癒しっつうか、やっぱミナミは優しい子や。
まぁ、あの、子供さんと鉢合わせとか、空気読めない系不幸体質は、想い人変更後も続行みたいで、「おまい、スペック高い系女子なのに、男選び下手ぞ」と結構ありがちな女子っぽさにやっぱ一番親近感を抱いてしまいます。
大きな体して、すぐショボーンとなるし、なんか、友達にいるっぽいんだよなー、こういう子(ていうか、いる)

リコちゃんに関しては、相変わらず表情神がかって可愛いけど、なんかモヤモヤ。
て い う か 、そもそも昭和のドラマか!と突っ込むこと多数でべっくらしたし、昭和のドラマの我が儘ヒロインか!とも突っ込んだ。
いや、なんか、話の筋古!!っていうのは前から分かってて、でも画面のポップさとか、登場人物たちの「現代っぽい」造詣に誤魔化されてはいたのですが、じっくり筋を鑑みれば、やっぱり昭和なんですよ、少なくとも日曜日の九時に狙い撃ちする層や、このキャストに喰いつく層が見て楽しいと思う展開ではないお約束の連続。
リコの恋の駆け引きとか、気持ちをはぐらかして、相手を試してみたり、突然親が決めた婚約者が現われて、借金のかたに結婚させられそうとか、自分の口から出なく恋人の口から結婚を阻止させようとしてみたり、とりあえずウェディングドレスは選びに行って父親ぬか喜びさせてみたり、展開が今までに248回位やり尽くされてるようなパターンで、原作見てないからこれが、映画にもあったんだよって言われると、「へー」としか言いようがないんすけど、二時間の尺の映画のワンエピソードとしての、どたばたと、8回目にきての一時間かけての昭和展開では受け取り方のうんざり具合も変わるってなもんで、ひたすらこれは3回連続で見るもんじゃなかった…と、そこを反省しています…orz

若干、地獄ぞ?

いや、これも、一時間毎に見てなきゃねぇ、なんか、逆に古すぎて新鮮ー!!とか思えるんですけど、片や日本を代表する若手映画女優、片や贔屓目なれど芝居という能力において特異な程の憑依性を有する俳優を配して、このドラマか〜と今回しみじみ悔しくて、っていうか、多分、徳さんとか見ちゃった後だからだろうけど、個人的に8話が一番、こう、限界でした☆

ただ、「ぶっ殺された…」のサブちゃんの表情とか、「100倍好きになってやんなきゃ!」とエピとかは好きです。
健作の「お椅子の下から出ないんだい!」の駄々こねエピも好きです。
そいから、あー、いちおー、言及するならば、ちゃんと驚きました。
此処に来ての池内@祖父江登場には。
いやー、久しぶりに見る気がするのですが…太った??

とはいえ、やはり猟奇内にて、天魔王と蘭が同じ場面こそないにしろ揃い踏んだっつうのは、なんか、嬉しかったぞ?

ランベーは(もうランベー呼ばわり)どうみたって、やはりジャワの踊り子フェイスで、若干「このセレブの役谷原で、健作がランベってほうが外見的にはしっくりこねぃ?」とは思ったのですが、何にしろ相変わらず顔濃い。
いやぁ、ドラマ史上もっとも「そりゃ、無茶や!」なキャスティング、「ジョニー」@人間の証明を無理矢理、強引な力技で演じ切ったお方だけに(そういう意味ではジャンゴ・インディアン@塩見三省のキャスティングの素晴らしさは凄すぎるな)滅多にみない、上質スーツな上品役だと勝手に違和感感じまくってしまいました。

そんな訳で、猟奇一気に三話感想、後半ジョニーの話しに!!と自分でもちょっと驚きつつ、だーっと終了。

・バコ
まだ、開封しただけれすorz
ただ、色々あって、一つまた修羅場って取り組まなきゃいけない原稿が水に流れたので、時間の余裕が少しだけ出来たから近いうちに山のDVDは視聴予定vv
論も、じっくり読みたいなーvvv

・プルート@漫画

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

PLUTO 1 (1) 【豪華版】 ビッグコミックススペシャル

今出てる分だけは読破(五巻分)
実はアトム原作は読めてないのですが、とりあえず、圧倒的過ぎて号泣です。
若干あざとすぎる所とか、人情風味に走りすぎるとこも目に付きますが、リスペクト手塚!な心意気と、原作を愛しまくってる感じや敬意の払い方、エピソード、エピソードの丁寧さが心鷲掴みです。
私にしては珍しく主人公ラブvv
薄毛の、ドイツ人刑事ゲジヒトは、渋くて、繊細で夫婦愛で超絶格好良いです。
あと、ウランちゃんも可愛い。
出てくるキャラクターが皆素敵で、造詣が丁寧で、流石やなーって惚れ惚れしますねー

・本色々
読んでるんよ??
感想書けないだけで!!!
あ、前書き損ねてた本達の感想ですが、とりあえず、北村薫さんの「玻璃の天」が超絶面白かったです…。

玻璃の天

玻璃の天

やっぱ、推理シリーズ物は、北村さん強いなー
円紫師匠シリーズも、覆面作家シリーズも、やっぱり凄く素敵だし、この「玻璃の天」も昭和初期を舞台に、士族出身の上流家庭・花宮家へとやってきた女性運転手の別宮ことベッキーさんと、花宮家の令嬢「英子」の活躍を描いたシリーズ物で、前作の「街の灯」も超絶面白かったのですが、いやー、今回も打たれました。
推理トリックも勿論素晴らしいのですが、何よりもこの件が、ぐるっと今までの考えを180度変えさせられました。

与謝野晶子が発表した「君死にたまふことなかれ」に対しての、英子の兄雅吉の言説です。

もし自分にさ、ああいう姉がいたらどうだい。軍隊にいってる最中に、あんな詩を書かれたら―

毎日どんな目にあわされるか分からない。逃げ場のないフライパンの上で炒られるようなものさ。俺だったら、血の涙を流して姉さんを恨み抜くと思うな。《自分の考えだけいえばいいのか、俺はどうなってもいいのか》って。―結局のところは、決死隊にでも志願して華々しく死んでみせる以外は道はなくなる

うわ!って、思わず膝を打ちましたし、まぁ、私だけ?ここまで思い至ってなかったのって感じなのですが、教科書にも載っている、この有名な詩が発表された際の、その詩の主題である晶子の「弟」の事まで私は考えが巡ってなかった。
あの時代に、姉に、そんな詩を発表されて、戦地に赴いている弟は、地獄に叩き込まれたかもしれなくて、つまり、晶子は、逆説的な言い方ですが、弟を殺す事になろうとも「弟よ死なないで」と、大儀の為に、日本の、世界の無数の「弟」の為に、晶子は声を上げたのだと述べられていて、うううう…と、唸ってみたり。
この流れが、このお話の中でも重要なポイントとなってくるのですが、いやあ、北村さんのお話を読んでると、作家さんの色んな興味深いエピソードや、和歌のお話とか、凄くわかりやすく書かれていて、本当に勉強になるし、新たな見方を教えてくれるしで、私は結構、読み返してしまう作家さんの一人です。
運転手のベッキーさんも凄く素敵なんだ。

この人のキャラクターを英子が的確に言い表している一文があります。

ベッキーさんは、いつかいった。《個人が自分の正義の為に、立場の違うものを抹殺することなど許されるわけがない》と。この人は、元禄15年に吉良邸の前にいれば、命がけで大石内蔵助を止めるのだ。それが、この人の《正義》だ。

私がこんなに北村薫を好むのは、この人の倫理観や、道徳観念、正義感に私が凄く共感するからかもしれないとも思うなー。
なんだか、この一文を読んで私は胸が熱くなったのですよ。
凄く好きなお話でした。


・スマスマやら色々

あーと、多分、明日か明後日に…
ちゅうたろうやら、山のあなたやらもまとめたいんれすけどねいー ううん、色々情報やら伝えたい事が溜まりすぎて、あわあわ
あ、あと、文学会そろそろ話決めないと…!!

なんか、今、サブカル論と、経済格差の話辺りが面白くてしょうがないので(どうしてもワーキングプアの問題は、書きたいって思っちゃいますしね)、そこら辺で書けたらいいなー、繋がるのか?? でも、結構根っこのとこで繋がってる気がするのよねー 文化って、社会の世相を反映するものだから
うごー、巧くそれを物語にできるかどうかが問題よね!

・映画「アフタースクール」&「マジックアワー」

以下ネタバレ(若干ね?)


邦画って楽しい!!って思えましたv
マジックアワーは、映画館が笑い声に包まれてて、いやいや、映画を見る醍醐味満喫しまくりです。
佐藤さんと、西田さんの掛け合いとか、妻夫木さんが全開で楽しそうなのとか、深津ちゃんの悪女なキューツさもよかった。 私は西田さんの突っ込みの入れ方が好きすぎだ…(100発100中でした。 ぼやき系の気弱つっこみなのねー ラヴvvvv) 個人的にはホテル内で全部話を展開させて、膨大な登場人物を入れ替わり立ち変わりさせる、巧さが凄く好きだったし、芝居っぽさが芝居好きとしてツボに入ってたのですが、今回は、前よりも登場人物は少なく、一人一人にスポットが当った話になってます(それでも群像劇ですけど)
前が舞台なら、今回は映画ですね。 映画を映画にした話って感じ。
街のセットも可愛くて、ほんとに、日本じゃない場所の浮世離れしたお話しに見えました。

あと、アフタースクールは前評判どおり「やられた!!」って感じで。
膨大な会話量と、映像に含まれている情報量をもう一度見返して「ああ、ここが!」って思いたい映画です。
トキワさんが美しくて、やっぱり、私は田畑さんがダイスキでした。
あああ、美しいなー
どうしても組!後遺症が残ってて、山南さん(堺さん)と田畑さんが一緒に映ってても切なくなったり。
あと、やっぱ、大泉さんが格好良くて、終盤等は本気で「結婚してください!!」と両手を組み合わせプロポーズ。
超かっこいいぜ? 男が憧れる男で、女が惚れる男だね。
ああいう男が最高だぜよ!!
堺さんも、すごおおおおくよかったし、蔵りんの乾いた厭世観に囚われたアンニュイなダークさもよかったれす。
キャスティング、本当に最高でした。

そんな感じの週末

来週こそ、隠し砦を!!(寝過ごして見れなかった…)