サルキジ考

昨日書き終わった後、ベッドの中に入ってから「そうか!」と気付いてしまったので、昨日の記事の訂正

そーーーーぜつにネタバレなんで畳みます

アンテナちゃんにも、ネタバレ部分引っかからないよう、間を空けておこう、そうしよう…




























天晴れがサルキジをかくまわなかった理由を、私は単に狭量だからと断じたのですが(それは、彼女がお尋ね者で他に行き場のない存在なのに…というのが理由です)あの時、彼女を放り出したのは彼女の母のお寸も一緒で、でも、お寸がサルキジを愛していたのは、後の激情からも確かで、じゃあ、どうゆう事だろう?と考えたときに、つまり、あん時天晴れも、お寸も「女として生きろ」つってサルキジを自由にしてやりたかったんだなぁって気付けました
人相描きが出回っているかどうかまでは分かりませんが、追っ手が掛かってるのは「男のサルキジ」なわけですから、女として生きればきっと追っ手から逃れられる
あの町では、「男」として滅んでいくしかない不憫な娘への、情けだったんじゃなかろうか…と考えるとキャラ的にも展開的にも納得出来まして、潔く、ごめんなさい! 昨日のは、私の解釈間違いです!!宣言

そう思うと、天晴れとお寸が望んだように「女」として生きようとしたせいでサルキジは殺されっちまった訳で、アイロニーが効いてんなぁと思うのですが(むしろ、その為にサルキジは殺されたのかなぁとも思いました。 つまり、銀ちゃん側に理由を求めるのではなく、物語の在り方としての死というわけですね)
それに天晴れも、どうにもこうにも、紆余曲折があるというか、自分の有様をもてあましているというか、鬱屈の中でヤクザの家に生まれてしまったばっかりに不自由を強いられるサルキジに対して、自分を重ねているのだろうか?等と、その感情を考えていくと不憫になってきまして、お泪の言う通り氷のような人間に生まれてたら良かったのにねぇ…と考えてみたり
悪に生まれついた者が、悪として生きられない、その事自体が不憫そのもの
酒で自分を誤魔化して、抜いた刀を収める鞘もなく、闇太郎と刺し違えるのなら…と軽く呟いたその台詞のみが彼の渇望であったのかも知れないと思うと、彼の心にも乙女が住んでおったのだねぇと、やっぱりあのパフューム案外深い!と慄き
おっさんは乙女なんだなぁ…なんて思いつつ、とりあえず、取り急ぎ訂正記事を挙げさせて貰います