映画三昧&クロゼロ感想 Part1

今日は鴨川ホルモー&グラントリノを見てきまひたー!
感想書くかなー♪(最早歌ってみるレベルの無軌道具合)
いや、軽く述べれば、どちらも私的には千円で見てよかったー!っていう感じの映画でした!

鴨川に関しては、原作読まずに行ったのですが、とにかく栗山ちあきーぬが可愛かった、可愛かった、目玉ひん剥き級に可愛かった
お話としては小ぶり
え? え? え?という内に展開し、何だかこじんまーーりとした世界の中で、こじんまーーーりと終わっていったような…
家で見た方が良かったかな?とも思えた
妹は、随分鬼っこの造詣を気に入ってましたが、私は、とにかくちあきーぬの可愛さに釘付けでした
あーーー、かわいーーーー!!
あと、濱田さんが良い仕事してました!
だーやまひゃんは、リアルな二浪の大学生!みたいな感じで、女子っこに対する振る舞いが「あーあー(笑)」って頷ける感じで、まあ、総括すると、やっぱ女子って強いね!という印象が残りました


グラントリノは、えーと、うん、名作でしたよー
ただ、あー、この映画、然程…とかゆっちゃったら、「おめー分ってねーなー(半笑い)」とかゆわれそうな、名作っぽさだな…とか思ったり
良い映画であると語られること前提と言うか、何一つとして、こちらの予想を裏切らない、大通りを真っ直ぐ歩いてみました!な映画でした

アメリカの正義って、ああ、こういうのねーとも思えた

然程、クリント・イーストウッドを神格化して捉えてないんで(つまり、私は日本人なのでと言う意になるのか?)喉一杯クリント・イースドウッド!な状態に、おわーと呆然
男らしさ見せてやんよ!な、クリントは、でも、確かに格好良かったです

人種の問題や、戦争の問題、様々な要素を孕んでいて、それを押し付けがましくなく、ユーモラスさも交えて描かれていて、色々にこにこしたり、ドキドキしたりもしたのですが、所謂「良い映画ねー」というまぁ、そういう映画です
エンタメ超大作とは別の意味で、私は映画館でなきゃ、これ見てなかったと思う
あと、モンゴル人の二人の姉弟も、大層よかった
無条件で、味方したくなる、人間的魅力があった
ラスト付近の流れに関しては、全てを肯定は、私は出来ない
主人公の選択は、矛盾を孕んでいるように思えて、そういう正義を私は認めたくないと思ったし、あの正義がもてはやされるという事は、大層危険な事だとも思った
ただ、エンドロールを眺めている時の、不思議な滋味っていうのは、ちょっと舌に乗せてみた事のない味わいで、男の美学の味がしたようにも思えました



んで、昨日の予告通り、クロゼロの感想をここにアップさせて欲しいのですが、まず諸注意

・壮絶に、長いです(2万字以上あります)

・壮絶に、ネタバレです

・壮絶に、鬱陶しいです。 狂ってます。

・壮絶に、事件前に書いた文章の為に、テンションが高いです。
時間軸の流れとしては、これを書上げて、推敲してアップしようと考えていた時に、事件発覚!なので、能天気度は天井知らずです
わざわざ、こういう言い訳をせねばならない位、「解離性人格障害?!」と慄かせる可能性を孕む位、ミーハーにひゃーひゃー言ってます


以上を踏まえた上で、現状、そういう文章読むと、コメカミにピリッとくる…という方や、そもそも、興味ないし…という人は、読まない方が吉

上記注意事項踏まえた上で、この続きを読まれる事を選択された方の、非難・文句は受け付けませんったら、受け付けません!(きぱっ!)

それでも良い方は、どぞー!








冷静さの欠片も持てない作品に対して感想を述べ、WEB上に公開するという事で果たして閲覧者の方々に果たして何らかの利益をもたらす事が出来るのか?
基本、公開されるものというのは、公開されるべきクォリティを最低限有しているという自負心が、公開者側としては有して然るべき…等という真面目さなんざ、微塵も持ち合わせっちゃあいないのですが、それにしたってこの映画の感想って…と、思い悩む私の気持ちも分かって欲しい、だって女の子なんだもん!(ぷくっと頬を膨らませて)

最早、感想を述べる際に多少なりとも存在する「薦めたい」という気持ちや、それらしい分析、評論をぶち上げてまるで、自分のありもしないインテリジェンスが高いかの如き、他人のふんどしで自己表現を行う自己顕示欲ですら、今私の中に存在するか否かはあやふやで、あえて言うなら、言語化による決着を付けたくて書き始めさせていただいています
えーと…ク…クローズzeroシリーズの感想…です…(何故か口ごもりつつ)

うわあああああ!!!(絶叫)
嘘だー!!! この私がーーー!!!!(混乱)

私って、私って! そりゃあ、自分の無個性さ、平凡さは自覚しておりましたが、しかし、ここにきて、此処最近メディアに確固たる地位を確立している「イケメン」祭りの映画にうっかり、ここまで嵌ってしまうだなんて!
普通!! 
いや、いいんだけど!! 齢をここまで重ねっちまうと、学生から20代前半の頃の「私 みんなと違う 特別で いたいの」欲も漸く収まってくれたけども(大体、個性個性って、欠点すら個性と無理矢理言い換えられてた時代育ちだからなぁ!)、それにしたって、なんて普通な私! がっかりした! 私にがっかりした!
ただ、ひたっすらに、今まで「あたしぃ 分かり易い美形とかぁ? あんま興味持てなくってぇ〜! おっさん好き? みたいなぁ」(両手前突き出しポーズ)と言い垂れてきた、私にグーパンを思いっクソ入れたい 愛のないパンチを3発入れたい
あ”〜〜〜、まんまとです!
ミーケの高笑いに、膝をついております
ただ、眼福で凄く良い映画でした!とかって言えるレベルの嵌り方じゃない
出演者が、30代後半ならまだ言い訳きいたけど、10代から20代
高校生役なんざやってる連中相手に、この狂乱

主演が同い年て…
主演が同い年て……orz

不覚が 過ぎる …

まぁ、そんな感じで自分の感性の平凡さ、ありがちさに、はふーと諦めの溜息を吐き出して、覚悟を決めて語り入ります
ゴダールが好き!とか、勿論言える程の特異さは、そりゃあ持ち合わせていないけど、そうかー、ここかー、このラインの女だったか私は…と何だか絶望☆

壮絶にネタバレますし、長いですし、完全に自己満足のためだけの文章なので、飽きたらどうぞレッツリターンでお願いします



基本暴力映画耐久度は高校時代からVシネやら、極道映画に慣れ親しんできた感性からすると高い方なんだと思います(スプラッタとバイオレンスは全くベクトルが違いますしね)
耐久度の高い人間が言う「平気、平気、あんなの全然怖くないよ」(ホラー映画好きが言いがちな台詞)程信用ならぬ台詞はございませんが、基本スペックは殺伐としたスポコン映画と思ってもらって間違いないです
喧嘩に陰惨さがない
スポーツとみなせる位、勢いや、熱さで圧してくれて、相手を痛めつける事を主目的としてないような動きばかりですので、全く爽やかな気分で見ていられます
私は個人的主義として、暴力否定派なんですけど、現実の主義主張と個人の嗜好は全く別物で、ひたすら殺陣ばっかの殺陣映画も大好きですし(特に邦画の殺陣映画は、同じ人種なのに、なんで、こんなに人間離れ?!と慄けて良い)喧嘩映画も大好物です
殴れー!! 蹴れー!! 叩きのめせー!!と胸を熱くしつつ、物語自体が酷く熱を帯びていて、優等生な青春映画には微塵も反応を見せないアンテナが、喧嘩で自己表現を行う男子高校生に激しく反応を示したのは、どれ程野放図に、自由に在ったとしても、これは極めてモラトリアムな物語である事を如実に感じずにいられなかったからなのでしょう
世に生きる男性の方々にコンセンサスとしてある、集団幻想の如き「不良達の物語」
悪くて、怖くて、それでも一本筋を通す、格好をつける事だけに存在の全てを注ぐ、アイデンティティのぶつかりあいの物語
彼らは、どちらが強いか、誰が強いかだけを知らしめたくて、認識したくて拳を振るい続ける
痛みなど感じないかのように、恐れる事そのものを恐れるかのように、どんな相手にもためらわずぶつかっていく

強さが全てという高校生達の姿に、私も私にはありえないにも関わらず、こういう時期が、自己表現に足掻いた時期があったのだと思い知らされる
それのみに全てを注げる、失った純粋さも思い出すのです

女には分からない世界だと、出演者にも制作者にも嘯かれ、そうね…と笑う余裕がきっと映画館を後にする女の子達にはあった筈です
男には、男の世界があるんだと言いいながら、まるで自分も強くなったかの如きイキった顔で歩く男の後ろや、隣を歩きつつ、女が「男という生き物はなんて可愛いものだろう」と、胸を振り絞るほどに実感させられる、そんな映画だったと思うのです
だから、男には分かるまいよと、女は黙ってほくそ笑んでやればいい
女には、女にしか分からぬ、あの映画の魅力があった
つまり、女をよりイイ女にする映画だったような気がします

あとね、出演者の映画に掛ける熱意も素晴らしかった
泣くよ?
momiziさん、書きながら泣くよ?(スティービーワンダーのやうに!)
あえて言う


若いというのは、素敵な事ねー!


勿論、どの年代だって素敵なのだ
少年も、若年も、中年も、壮年も、老年も、どの年代も、素敵なんだ
素敵じゃないのを歳のせいにするのは、自分が素敵じゃない言い訳を、他におっ被せているだけだ
それはあんたが素敵じゃないだけなんだよ
歳のせいなんかには出来ないんだよ

そしてこの映画は「若さ」だけが持ち得る素敵さをしこたま注ぎ込まれた作品だったと思います
出演者が、掛けていた意気込み、情熱、愛情すべてが伝わってきて、良い現場だったんだろうなぁと、映画を見終わった今、考えざる得ないのです

まぁね!
ヲタなんで!
嵌る→即情報収集は基本のきの字!
調べたよー! 皆様が知ったらヒク程度にはリサーチかけたよー!(主にネットで! 現代っこ万歳!)

んで、出てくる出てくる、現場での結束間や入れ込みよう、作品に対する愛情や、出演者が自分の役に同調し、自分でキャラクターを作り上げ、物語を動かす様まで…
私は精神論が嫌いでして、役者が心だなんだ、精神統一だ、気持ちが全てだなんぞと言い出すと、巧い役者ならいざ知らず…と半笑いになってしまう性格の悪さを誇っていたのですが、この位の年代の役者さんが「気持ち」で「心」で芝居をするというのは、凄く大事な事なんだなと実感したり(技術不足を気持ちでカバーするという意味でも)

毎晩のように飲み、遊び、芝居の話をし、騒ぎ、二日酔い、撮影し、また、遊び、騒ぎ…1の時なぞは合宿状態で、ほぼずーっとあのメンツで一緒にいたそうですし、2においても皆が揃えば酷く楽しげで(私が好きなエピは、初対面時鳳仙のメンツとは、鈴蘭メンツマジ険悪話です。 スタッフが煽ったのも原因らしいのですが、その後、これじゃ不味いっていうんで、皆で集まり、一緒に飲みながら言い合い、ぶつかり合った挙句、最後は肩組んで一緒に飲んでたなんていう話は、もう読んでるだけでYES! 涙目! それなんて、リアルクローズZERO?って感じで、可愛すぎて死にそうになります)この映画の出演者が、それぞれ皆活躍し、そして、別の現場で出会っても、今の関係性を維持出来ていますように!なんて、「お前は母親か!」な突っ込み待ちの祈りをささげてしまったり
だって…(涙目)、組!でもそうだったけど、あたい弱いんだよう! こういう話に!
役者と役柄が近づくと同時に役者同士が作品への情熱を、仲間同士の連帯感と共に高め、一つの目的の為に邁進するっていうの?
群像劇好きっこだからさぁ! 個性も出自もバラバラのメンツが、集団が集団である事の困難さを、同一の目的の達成という目標の為に乗り越え、共に得難い時を過ごすっていうのがさぁ!!(涙表面張力)

青春…やん?
若さ…爆発やん?

役者同志の関係性とかも、確かにこれは女子っこでは無理って感じの、体育会系な和気藹々さで、メイキングを見たり、ラジオレポ呼んだり、インタビュー等々、リサーチの結果の色んな素の様子を見ると、下の名前呼びやら、あだ名呼び、女子間ではもっとソフトであろうコミニケーションの密接さ(女子同士は抱き合いや手を繋いだり、そういうソフトな触れ合いでコミニケーションをはかりますが、男子同士だとちょっかい出し合いや軽い暴力行為で友情を確認しあう訳で、そういうコミニケーションから発展していく関係性に男女の差異が生まれるのは致し方のない事なのかなぁと思いました。 要約すると男子うらやま!!って事です)は、若干「暑苦しい!」の感想を抱くほどに仲が良すぎです

これは、多分、主演のオグリッシュの性格や雰囲気作り、及びこの映画に命か賭けてるであろうやべきょうすけさんの努力が大きいかと思うのですが、コミニケーションで結束が強まったり気持ちが一つになったりって、良い作品作りのために必要不可欠かと言われると、作品によるというのが答えなんですけど、今回のような映画においては重要なファクターだったと思うし、それを踏まえての、このキャスティングであったならば、参りました…と唸り倒すしかないと思います

オグリッシュってば、何や、他のキャストの相談に乗って回ったり、主演として他キャストのメンタル面のケアまでしてたそうやし(同い年やのに、えらい子過ぎる!)(ていうか、どうも、寂しガーリーっぽいので、気の知れた仲間間でのコミニケーション大好きっぽいし、たくさん同年代の同業者、しかも同性がひしめく現場は楽しかったに違いない…)(とはいえ、本人のいない自宅に、だーやまさん二泊エピにはきちんとびっくりしたい。 後、毎日の飲み会が一体平均何時ッチャオ!だったのかも母親的気分で気になる)やべさんも、皆の兄貴分として自分の撮影がない日でも毎日現場にいって(ていうか、やべさん発信で原作者がこいつに預けた!ってことで映像化許可したんだし、制作者側としての責任を感じてる部分も大きかったと思います)キャスト間の交流を図って、ミーケはひたすら役者に委ねて「お前自身が役なんだから、何やっても正解なんだから、やりたいように動け」っつって、信頼して、見守って、こんだけキャスト主体で作り上げられた作品っつうのも珍しいっていうか、キャストが作品愛してないと、とてもここまでのモノは無理というか…作品そのものの話じゃなくて、バックホーンのエピソードに対する話なんて邪道極まりないのですが、それでも感嘆に値すると思います

役が動いて、作品が出来る
芝居の後に物語がついてくる
役者それぞれが自分の責任を理解し、使命感をもって半端な気持ちを捨てて挑む

理想じゃないでしょうか?
映画の現場として、役者が望む理想郷だったんじゃないでしょうか?

そういう現場作りに努めたスタッフ様方も感嘆するしかないし、その信頼、重圧に耐え、応え、一つの作品を作り上げた面々にも賞賛の声を送りたいと思います。
2においての、燃える体育館を屋上から眺めるシーンなんぞは、完全にキャスト主体で作られたそうで、それぞれが自分と役を同一視し、話し合った結果、ああいう場面になったそうです(@ぴあ総特集 ネットでもPDFにて、ぴあサイトで読む事が出来ます。 いつ削除されるか分からないので気になる方はお早めに〜) 
本来ならば主人公がこれまでの行いを、愛する学校の体育館が燃える様を見て悔いるシーンであったのを、「それは違う」と「それは自分達ではない」と否定しキャスト発信で作り直したっていうのが、何か、もう…絶句という感じで、しかも、あのシーン好きだし、私、凄い好きなシーンだし…、いい役者っていうのは監督の忠実な駒だというのも真理なんですよ
制作者の思うような芝居で、完成された世界を提示するのもプロの仕事で、職人というのはそういうもので、正直私はそういう姿勢の役者のが好きなのですが(意見をぶつけたり、質問を重ねてきたりする役者がうぜぇという監督や制作側の人間の意見も、偽らざる本音なのだと思います)でも、だーやまさんにさー、「そりゃプロの仕事のが良いんだろうけど、これは『心』だから」とかゆわれちゃうと「うんv そうだよねvv」ってなっちゃうんだようおうおう
もう、結果論で、あたい、あのシーン大好きだから、お前らが正しい!!みたいなね! 乱暴に結果纏めてしまいたい位、こういう作り方をされてる映画を見るのは初めてで、カルチャーショックすら受けつつ、やはり最後はミーケー!!と怨嗟の声を

それでも間違いなくミーケの映画だったので、奇跡的なまでに破綻なくミーケ映画だったので、あいつどういう監督だよ…と目を剥かずにはいられないんでふよ

こんなに自由なのに、間違いなくクローズで、しかも、ミーケismに満ち満ちている…
最早、見たい
どういう風に撮ってたのか見せて欲しい!
是非、見せて欲しい!!!

ああ、分かった、あたい坊主になって、鳳仙のエキストラとかになって潜り込むから、怪我の一つや二つ覚悟決めるから見学させてくれよ!!(無茶)
そう泣きながら訴えたい位、これ、どうやってこうなったの?と凄く気になる、現場が気になる
その位、私には衝撃的な作品でした

さて、もういいよ…の虚ろな眼差しなんて気にしなーい!って感じで、作品そのものの話に及ぶと、私が好きな映画ですの一言で終わってしまったり
作品自体の良し悪しを語る野暮を踏まえて、それでも言えば、「粗がない」とは言えないし、とるもとりあえず賞レースとは一切無関係に終わる作品になるでしょう
バトルロワイヤルと一緒で、公開当時こそ、エンタメ性とキャッチーさで話題を攫うけれども、名作として後々語り継がれていくような、そういう秀作ではないです
ええ、ないです
観客の心に残り続けるような、観客の人生を大きく変えるような、そういう作品ではない
エンタメです
私の大好きな、見ている時に一番アドレナリンが沸騰する、楽しい!って気持ちだけで胸が一杯になる、そういうエンタメです

でも、この作品をエポックメイキングな位置付けに置く出演者が多いと良いなとは夢見ます
この作品が転機になったと、この映画に出演していた役者さんが、それぞれの場で活躍して、そんで後々語るような、そういう作品であって欲しいと、ロマンチックモードに突入しています
そういう、役者を育てる、役者を極めて魅力的に見せる、そういう作品でした

まぁ、でも、クローズの映画化としては、これ以上はないんじゃないでしょうか?
続編も、続編はつまんねぇの法則を無事乗り越えてましたし、原作ファンから見て、どうなのかは分からないのですが(こだわりのある人なら、そもそも映像化事態が許せないのだろうと思いますし)少なくとも原作への愛はしこたま込められてましたとはお伝え
まぁ、見る人間を選ぶか否かで言うと、暴力描写が苦手な人や、怒鳴りあったり、殺伐としてたりが苦手な人にはお勧めしませんが、さほど人を選ぶ映画でもないような気がします
とりあえず、オールラウンドの人間に愉しんで貰えるように出来てるというか、垣根はかなり低いのでは?
難しい事は一切ないしねー

逆に「本気の不良なんて、こんなもんじゃねぇぞ? ていうか、こんな不良存在しないよ!」というリアルを求める見解に即した意見には「いやいやいや、ドラえもんの映画見て、『ドラえもんって本当はいないんだぜ』って言う人いないでしょ?」と真顔で返答するしかない
これは、もうそういう次元だと思います
ネバーエンディングストーリにおける、ファルコンと一緒です
シンナーも、シャブも、弱い者虐めもない
そういう架空のファンタジー
存在しない者達への憧憬を込めた物語であることは、理解しておくべきだ


ただ、同時に伸びしろも凄く多い
枝葉が幾らでも伸びるというか、ぶっちゃけ妄想の余地もたくさんあるし、見ていると言葉になっていないキャラクターの設定がちょっとした動作で表現されていたり、映画内に映っておらずとも「あ、何かあったな…」と思わせる演出が施してあったりして、ああ、これはリピーターがいる筈だ…と大納得もしてみたり
見れば見るほど「え?! あそこはそういう…!」とか、行間を読む場面もたくさんあって、口を開けて眺めた後、二度目は確認のために…という気持ちにさせるように仕込んであってニクいんですよう!
こうなってくると設定集とか? フォトブックも売れるだろうし、キャラに嵌める=関連商品売れ売れの法則もちゃんと踏襲していて、畜生、ミーケ、さすが商業映画監督!(褒めてます 映画で儲けられるか否かって監督の資質として重要だと思ってます)と、また、悔しがりたい
ミーケ映画って決して洗練されてないし、おしゃれ感皆無なんですけど、その分力強さやキャッチーさ、問答無用の勢いでもって見てる人間の心を掴む力があって、もう、好きにすればいいよ!と彼の手の上で踊る覚悟完了してしまいました
こんなにエンタメ撮っておいて、ほいでビジターQ(邦画界に燦然と名を残す怪作。 エンケン兄さん主演。 お勧め……しません☆)とかも撮っちゃうわけでしょ?
おまいの脳はどうなってるんだ?と聞き倒したい気持ちで一杯なのですが、心にいつまでも残る素敵な映画が見たい☆っていうんじゃなく、とりあえずスカッとしたい、格好良い男の背中を見たいってぇんなら、この映画心の底からお勧めします
格好いいです
全面降伏します
格好いいです

ただ、少し気になったのは、2の後半、余程キャスト自由にさせすぎたのか、鳳仙校内に乗り込んだ後、校内での鈴蘭チームのコミニケーションがですね、「男が考える、男同士の友情における格好良い台詞」とか、「男が考える、敵対する相手と相対したときのかっこいい台詞」とか連発で、「ああ、少年ジャンプ!」とちょっと赤面しました
いや、まぁ、それが如何にも男子高校生!って感じだったし、秀逸な台詞も散見されたし、キャスト余裕で、30近くの人も混じっていたわけですが、心も体も少年ジャンプ!な状態でいたのだろうと微笑み浮かべ
乱闘も、とにかく顔以外は当ててました!な、役者の体を何と心得てんの?! 資本よ? 商売道具よ?! な無茶具合で、巧い下手っつうか、ガチですから…とシレっと言われっちまわぁ、ああ、そういやぁ、リアルでござんしたなぁ…と冷や汗浮かべて頷くしかない
あ、でも、メイサは、エピソードの構築に必要だったり、やはり女っけゼロつうのは問題だろうって事で突っ込んだんなら(あと、大人の事情は察してるお! 言うと野暮だから言わないけどって、書いちゃってるね☆)、1のトップタイマンに唐突カットインは本気でやめてくれていい、お願いだから
好き、嫌いっつうか、原作には女出ないっつうのに出した説得力はなかったので、2におけるスタンス位がまだ、見れるかな?って感じでした
あと、メイサっこは、あの人がほんなこつ殺陣が出来るの知ってるので姿を見るたびに「いやいや、おまいが鈴蘭の頂上とれよ」と思ってしまったのが敗因かなー
リアル最強ですから、あの子が
攫われたりするタマじゃないといいますか、相手の野郎の眉間をハイキック一発で砕いてそうで、「命拾いしたな!」と戸梶に心の中で語りかけていたり
純粋に、殺陣技術での好カードを選ぶなら、メイサVS岸谷か、マキオ(元・鳳仙トップ)でしょうからねー!
ある意味、とても勿体無い!
ああ、勿体無い!!
まぁ、オグリッシュも、ジャンゴにて無力な役をこなした上での源治なのですから(そう思うと、ジャンゴのキャストの豪華さに身震いするね)近いうちにですね、ミーケ監督によるガールズアクションの超大作物なんかで大暴れしてくれれば…なんて思ってます(ていうか、本気でそれは見たい。 水野美紀、釈ちゃんあたりそろえて、動ける女優さん仕込んで、ドキ! 女だらけのマジかっこいい大乱闘!は、そろそろここらで一発見てみたい)

で、えーと、分かってる、みんながうんざりしてきてるのは分かってるし、ぶっちゃけ、あたいが一番大変なんだよ?! だって、書いてるんだもん! 君達読んでるだけやん!と訴えつつ、やっと各役者編
正直、どれだけでも書けるのを、何とか人間が人間の輪郭を失わないでいられる文章量で留めたいと夢には見てます
ええ、夢にはね☆

さて、ここで皆さんにお知らせ!
えー、2万字も越える文章書くとブログさんの表示が凄く遅くなる!!(自明の理)
というわけで、人物語りは、一旦分割します!
続きは、下の記事どぞー!